エリクソン、久々の美酒!!
2021インディカー第7戦デトロイトGPが12日(日本時間13日)に、デトロイトのベルアイル・パーク特設コースで行なわれ、インディカー2年目のマーカス・エリクソンが初勝利を飾った。エリクソンの優勝は、2013年のGP2以来。
70周レースの28周目、フィリックス・ローゼンクビストが、アクセルが戻らなくなって全開でバリアに激突、タイヤをはね飛ばしてコンクリート・ウォールを倒すアクシデントで赤旗中断となった。
フロント部分が大破したマシンからローゼンクビストを救出するのに20分ほど費やされたが、ローゼンクビストは無傷で、その後の検査でもまったく問題なかった。
レースは、ウォールの補修に1時間15分以上が費やされ、残り3周の超スプリントとなった。タイヤ交換のタイミングなどを利して徐々にポジションを上げていたエリクソンがトップに立ち、リナス・ヴィーケーとパトリシオ・オワードの若手2人の追撃を振り切って真っ先にチェッカードフラッグを受けた。
佐藤琢磨は、3番手で序盤をクリアー、終盤までプッシュtoパスを温存し、一端はトップを走行したが、4位でゴールを迎えた。
中盤からトップに立っていたウィル・パワーは、リタイアの原因となったECUトラブルが、赤旗停車中にメカが用意した冷却用のファンを使わせてくれなかったインディカーの責任と怒り心頭。遺恨を残すことになった。
デトロイトのレースは、今日と明日のダブルヘッダー。荒れた路面のストレスフルなコースでの連戦の上、夕刻に強い雨が予想され、明日はまったく違う展開になりそうな気配だ。
インディカー第7戦結果
1. マーカス・エリクソン H
2. リナス・ヴィーケー C
3. パトリシオ・オワード C
4. 佐藤琢磨 H
5. グラハム・レイホール H
6. サンティノ・フェルッチ Hル
7. アレクサンダー・ロッシ H
8. スコット・ディクソン H
9. エド・ジョーンズ H
10. ジョセフ・ニューガーデン C
[STINGER]山口正己
photo by INDY CAR