ホンダのイギリスGP土曜日by田辺TD–フェルスタッペン、初のスプリントを制圧!!
2021F1第10戦イギリスGPで、史上初のスプリント予選レースが行なわれ、レッドブル・ホンダのフェルスタッペンが圧倒的なスピードで4戦連続のポールポジションを決め、9年連続でポールポジションのメルセデスの連続PPをにストップをかけた。レッドブル・レーシングは、2011年以来の最速のポジションを取り戻した。
100kmのスプリント予選レースは、シルバーストンでは17周。前日金曜日の予選で決まったグリッドで、フ ェルスタッペンが2番手、ペレスが5番手。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリーが12番、角田裕毅が16番手からスタートした。
2番手から見事なスタートを決めたフェルスタッペンは、ターン1でルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出てリードを拡大して30分のレースを制圧して4戦連続のPPを獲得。ホンダのイギリスGでのPPは1989年のアイルトン・セナ以来、4戦連続PPは1989~90年のセナ(7戦連続)以来。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「F1の歴史上初めて、明日の決勝レースでのグリッドを決める、レース形式のスプリント予選が行われ、昨日の予選結果をもとにしたグリッドから各車がスタートし、2番グリッドから素晴らしいスタートを決めたフェルスタッペンが1コーナーでトップに立ち、17周のレースをそのままフィニッシュ。明日のレースでのポールポジションを獲得しました。 今までの予選とは異なる手法ですが、これでフェルスタッペン選手は4戦連続のポールポジションとなりました」
「チームメートのペレスは、スピンを喫し大きく順位を落とし、タイヤにダメージを与えた影響から振動が次第に大きくなったため、最終的に安全面を考慮してレースをリタイアしました」
「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、ガスリーが12位、角田が16位と、残念ながらともにスタートポジションのままでフィニッシュしました」
「明日のレースでは、マックスのすぐ後ろにメルセデスの2台がいますし、他のマシンは中盤グリッド以降からのスタートと、Honda勢にとっては難しい戦いになることが予想されます」
「今日のスプリント予選からは、多くの学びがありました。レースに向けてそれらを十分活用できるように、両チームとともにデータを解析して明日の本番に臨みます」
【STINGER】
photo by Honda