ライブタイムメモ/2021F1GP第10戦/イギリスGP/シルバーストン/決勝
◆ライブタイムメモ
2021F1GP第10戦
イギリスGP
シルバーストン・サーキット
ノーザンプシャー(イギリス)
決勝
<14時30分>(日本時間22時30分)
2021F1GP第10戦の会場、シルバーストン上空は、週末で最高の青空が広がっている。スタンドは満員。観客のテンションは、気温29℃に煽られるように週末で最高潮に達している。
☆☆ 長い冬の間に待ちわびた太陽を楽しむ季節。7月のイギリスは、アウトドア・イベントが目白押しシルバーストンからロンドンを挟んでちょうど同じ距離にあるロイヤル・セントジョージ・ゴルフクラブでの全英オープンゴルフの最終日も、クライマックスを迎えている。
<14時40分>(日本時間22時40分)
スプリントレースの“宣伝効果”も上々のようで、スタンドは文字どおり満員御礼。
☆☆ マスクをかけているのは、パドックの中の関係者だけのようだ。コロナよりも太陽を楽しみたいのがイギリス人!?
☆☆ 角田裕毅は、“ストレートスピードが足らなかった”と予選後にコメントしていたが、決勝ではどう出るのだろうか。
<14時45分>
イギリス国歌斉奏。
☆☆ コース幅一杯のユニオンジャックがグリッドの先頭に置かれ、古式ゆかしい伝統のグランプリのムードを高めている。
<14時55分>
気温は29℃を超え、路面温度は52℃に近づいている。風は0.5m/sとほぼないシルバーストンには珍しいコンディション。
☆☆ 昨日のスプリント予選レースでは、ホイールスピンで加速が鈍ったハミルトン+メルセデスが、フェルタッペン+レッドブル・ホンダに先を譲ったが、今日のスタートは、どうなるか。ここでもスタートダッシュがレースのカギを握る大きなポイントになる。
☆☆ 2列目のフェラーリ、その後のマクラーレン、アロンソ+アルピーヌとフェッテル+アストンマーチンの先陣争いからも目が離せない。
後方からの、ガスリーと角田裕毅の追い上げにも期待がかかる。
<15時00分>
フォーメーションラップが始まった。
ピットスタートのペレス+レッドブル・ホンダ除く全車がミディアム・タイヤを履いている。
<15時03分>
スタート!!
フェルタッペン+レッドブル・ホンダがダッシュよく先頭で1コーナーを回った。
二人の先陣争いは白熱し、接触!!
フェルタッペン+レッドブル・ホンダが大きなクラッシュ。セフティカーティカー!!
☆☆ メルセデスがタイヤを用意しているが、ハミルトン+メルセデスはピットインせず。
☆☆ フェルタッペンは、タイヤバリアに激突。左足を引きずりながらコンストラクターピットを出た。
<15時06分>
赤旗。
ピットインしたハミルトン+メルセデスは、「マックスは大丈夫!?」とチームに確認する気遣いを見せた。
赤旗中断中
1. ルクレール+フェラーリ
2. ハミルトン+メルセデス
3. ボッタス+メルセデス
4. ランド・ノリス
5. リカルド+マクラーレン
6. フェッテル+アストンマーチン
7. アロンソ+アルピーヌ
8. サインツ+フェラーリ
9. ライコネン+アルファロメオ
10. オコン+アルピーヌ
11. ストロール+アストンマーチン
12. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
13. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
14. ラッセル+ウィリアムズ
15. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
16. シューマッハ+ハース
17. ラティフィ+ウィリアムズ
18. マゼピン+ハース
19. ペレス+レッドブル・ホンダ
—-以下、リタイア
フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
☆☆ 二人は、接触の前に、1コーナーでハミルトン+メルセデスの右前輪とフェルタッペン+レッドブル・ホンダの左後輪ホイールが軽く当たって火花が飛んでいた。
<15時15分>
フェルタッペンとハミルトンが“審議対象”。
☆☆ フェルタッペン+レッドブル・ホンダが突っ込んだバリアの修復には時間がかかりそうだ。
☆☆ クリスチャン・ホナーが、「あそこでは、タイヤを入れない」と主張。高速コーナーでは、タイヤが触れると、後方のクルマが宙に飛ぶことが分かっているから、というのが主張の理由。審議もそこがキモになる!?
☆☆ 実際に飛んだら酷いことになった可能性が高い。
☆☆ 接触した速度は300km/hに近い。フェルタッペン+レッドブル・ホンダは、右半分が大破している。
アクシデントのビデオを観察すると、接触の寸前に、左にいたフェルタッペン+レッドブル・ホンダに対して、ハミルトン+メルセデスが右にかすかに“寄っている”ように見える。ホナーの主張はそこを指摘している。
<15時24分>
ようやくフェルタッペン+レッドブル・ホンダがレッカー車に積まれ、グリーンのシートがかけられた。
<15時27分>
レースコントロールから“15分ほどで再開”のれポート。
<15時31分>
タイヤ・バリアは完成した。チェックが済めばレースが再開になる。
<15時32分>
“15時42分にレース再開”をレポート。
☆☆ 接触を後方から見たボッタスは、「レーシングアクシデントと思う」とチーム無線。
<15時37分>
ポイントリーダーのフェルタッペン+レッドブル・ホンダが消え、19台がリスタートに備えている。
☆☆ フェルタッペン+レッドブル・ホンダがかけたことは、メルセデス陣営にとっては好機。ペレス+レッドブル・ホンダも最後尾にいることから、コンストラクターズ・ポイントでも大きく接近することができる。メルセデスは全力で“取りに”行く構え。現在2番手にルクレール+フェラーリがいるが、仮にメルセデスの1-2となり、ペレス+レッドブル・ホンダが11番手以下なら、同ポイントになる計算。
<15時41分>
まもなく52周のレースが再開する。
タイヤ・ウォーマーが外された。
<15時42分>
セフティカーティカーの後ろに19台が連なって周回を始めた。
☆☆ スタートはスタンディングスタート。
☆☆ 上位3台は新品ミディアム。他の多くもタイヤを履き替えている。
<15時46分>
マシンがグリッドに並んだ。
リスタート!!
ルクレール+フェラーリ先頭。ハミルトン+メルセデス、ノリス+マクラーレンが続いている。
フェッテル+アストンマーチンがスピン!! バリアには当たらず。
リカルド+マクラーレンから白煙!?
☆☆ ハミルトン+メルセデスに“10秒ペナルティ”。
4周目
1. ルクレール+フェラーリ
2. ハミルトン+メルセデス
3. ノリス+マクラーレン
4. ボッタス+メルセデス
5. リカルド+マクラーレン
6. アロンソ+アルピーヌ
7. サインツ+フェラーリ
8. ストロール+アストンマーチン
9. ライコネン+アルファロメオ
10. オコン+アルピーヌ
11. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
12. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
13. ラッセル+ウィリアムズ
14. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
15. シューマッハ+ハース
16. ラティフィ+ウィリアムズ
17. ペレス+レッドブル・ホンダ
18. マゼピン+ハース
19. フェッテル+アストンマーチン
<15時53分>
ハミルトン+メルセデスに「10秒ペナルティ、ペースアップせよ」のチーム無線。
☆☆ 8周目にペレス+レッドブル・ホンダは、13番手までポジションを上げている。
<15時54分>
フェラーリがリードし、メルセデスとマクラーレンが交互に入り込んでレースが進んでいる。
☆☆ ストロール+アストンマーチンが8番手にポジションアップしてアロンソ+アルピーヌのDRS圏内。
<15時59分>
ペレス+レッドブル・ホンダが12番手のガスリー+アルファタウリ・ホンダのDRS圏内に入った。
<16時02分>
ライコネン+アルファロメオ–ガスリー+アルファタウリ・ホンダ–ペレス+レッドブル・ホンダの3台がそれぞれDRS圏内に固まっているが、抜くには至らない。
<16時05分>
ルクレール+フェラーリがチームに“エンジンカット”が起きていると報告。チームはモードを指示。
その内容をメルセデスがハミルトン+メルセデスに報告。
<16時07分>
ガスリー+アルファタウリ・ホンダに、トラックリミット違反の報告。
<16時08分>
16周目
ハミルトン+メルセデスがファス
テストラップでルクレール+フェラーリに追いすがる。
<16時10分>
19周目
ペレス+レッドブル・ホンダ、フェッテル+アストンマーチン、ラッセル+ウィリアムズがピットイン。それぞれハード・タイヤに交換した。
ライコネン+アルファロメオも入った。
20周目
1. ルクレール+フェラーリ
2. ハミルトン+メルセデス
3. ノリス+マクラーレン
4. ボッタス+メルセデス
5. リカルド+マクラーレン
6. サインツ+フェラーリ
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ストロール+アストンマーチン
9. オコン+アルピーヌ
10. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
11. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
12. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
13. ラティフィ+ウィリアムズ
14. ライコネン+アルファロメオ
15. ペレス+レッドブル・ホンダ
16. ラッセル+ウィリアムズ
17. フェッテル+アストンマーチン
18. シューマッハ+ハース
19. マゼピン+ハース
☆☆ ペレス+レッドブル・ホンダがライコネン+アルファロメオを攻略して13番手へ。
リカルド+マクラーレンがピットイン。9番手でコースに復帰。
<16時16分>
23周目
ボッタス+メルセデスがピットイン。
☆☆ ボッタス+メルセデスはアロンソ+アルピーヌの後ろ、ノリス+マクラーレンの前でコースに戻った。
<16時17分>
24周目
ノリス+マクラーレンがアロンソ+アルピーヌの前に出た。
<16時19分>
アロンソ+アルピーヌがピットイン。ハードタイヤに変えたが5秒以上ともたついた。ストロール+レーシングポイントの後ろの10番手でレースに復帰したが、アロンソ+アルピーヌがパスして9番手へ。
☆☆ フェラーリから、“エンジンカットがまた起きている”と報告したルクレールに、「エンジンカットが起きたら、シフトアップをしないように」と指令。
<16時23分>
52周レースの27周目
ボッタス+メルセデスにチームから「左後輪を労るように」、と指令。
ハミルトン+メルセデスがピットイン、10秒ペナルティを消化してノリス+マクラーレンに4位を譲った。
<16時25分>
29周目
サインツ+フェラーリがピットイン。
ハードに交換したが、12.3秒で大きくロス。6位でコース復帰。
ルクレール+フェラーリが続いたが、こちらは2.6秒でハードに交換してボッタス+メルセデスの前でトップを死守。
<16時29分>
ハミルトン+メルセデスがノリス+マクラーレンを交わして3番手へ。
32周目。
1. ルクレール+フェラーリ
2. ボッタス+メルセデス
3. ハミルトン+メルセデス
4. ノリス+マクラーレン
5. リカルド+マクラーレン
6. サインツ+フェラーリ
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ストロール+レーシングポイント
9. ペレス+レッドブル・ホンダ
10. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
11. オコン+アルピーヌ
12. ライコネン+アルファロメオ
13. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
14. ラッセル+ウィリアムズ
15. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
16. ラティフィ+ウィリアムズ
17. フェッテル+アストンマーチン
18. マゼピン+ハース
19. シューマッハ+ハース
<16時39分>
ボッタス+メルセデスのフロント・タイヤが厳しい状況になっているが、チームからは、“ハミルトンにポジションを譲れ”の指示が出るはず。フェルタッペン+レッドブル・ホンダが居ぬ間にポイント争いを有利にするため。ルクレール+フェラーリをハミルトン+メルセデスる追わせる作戦。
<16時41分>
52周レースの40周目
ペレス+レッドブル・ホンダがピットインしてミディアムに交換。
<16時44分>
ハミルトン+メルセデスがボッタス+メルセデスを交わして(ボッタスが譲って)2番手へ。
ルクレール+フェラーリとの差は7.9秒。
残り10周。
☆☆ ハミルトン+メルセデス、ファステストラップ。
<16時49分>
45周目
ルクレール+フェラーリとの差をハミルトン+メルセデスが毎周1秒以上速かったが、ルクレール+フェラーリがペースを上げて逃げの態勢。差は、4秒。
☆☆ ハミルトン+メルセデスは、プッシュの周の次にタイヤを冷やす冷静な走り。
<16時52分>
47周目
ペレス+レッドブル・ホンダがライコネン+アルファロメオの背後を伺っている。
<16時54分>
残り5周
ライコネン+アルファロメオがスピン。ペレス+レッドブル・ホンダとの争いで、接触した?
残り3周
ハミルトン+メルセデスがルクレール+フェラーリと差を1秒強に縮めている。
<16時59分>
残り2周
ハミルトン+メルセデスがインを強襲してルクレール+フェラーリを攻略。ルクレール+フェラーリ、たまらずコースを外れた。
51周目
ペレス+レッドブル・ホンダがハミルトンからファステストラップを取り上げた!!
<17時01分>
ハミルトン+メルセデス、99勝目。14万人の大観衆が絶叫コールを巻き起こしている。
☆☆ ハミルトン+メルセデスがユニオンジャックを受け取って凱旋ラップを走っていく。
ハミルトンは25ポイントを上乗せし、ポイントリーダーのフェルタッペンに大きく忍び寄った。
ハミルトンは、オンガロリンクに続いて、8勝の最多サーキットに母国シルバーストンを加えた。
<17時08分>
車両保管場に戻ったハミルトンは、HELOの上に仁王立ちし、ユニオンジャックを高く掲げた。スタンドから再び大きな声援が上がった。
2位のシャルル・ルクレールは、「ルイスおめでとう。100%の結果ではなかったけれと、200%の力で走った。チームがよくやっていれたチームを誇りに思う」と悔しさを隠したコメント。
ボッタスは、「ドリンクがうまく機能しなくて。スタートはホイールスピンで厳しかった。早めにピットストップしてうまくランドを抜けた。二人でポイントを稼げてよかった」。
会心のレースを終えたハミルトンは、フィジカルも他院だった。ホームのファンが最高だった。どこに行ってもこんなファンに恵まれることはない。みなさん、気をつけて家に帰ってください。チームメイトにも感謝しています」
「レースに向けて、このクルマのパフォーマンスをどうにか引き出そうとファクトリーにも行ってシミュレーターにも乗って準備した。フェルタッペンとのバトルは、彼もアグレッシブだったし、ペナルティは納得行くかどうかは別だけれど、イギリス国旗を護るためにがんばった」
結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. ルクレール+フェラーリ
3. ボッタス+メルセデス
4. ノリス+マクラーレン
5. リカルド+マクラーレン
6. サインツ+フェラーリ
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ストロール+アストンマーチン
9. オコン+アルピーヌ
10. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
11. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
12. ラッセル+ウィリアムズ
13. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
14. ラティフィ+ウィリアムズ
15. ライコネン+アルファロメオ
16. ペレス+レッドブル・ホンダ
17. マゼピン+ハース
18. シューマッハ+ハース
—-以下、リタイア
フェッテル+アストンマーチン
フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
角田裕毅+アルファタウリ・ホンダが10番手で入賞、明確な成長を見せた。
[STINGER]山口正己