F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   タイヤから見たイギリスGP by ピレリ

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

タイヤから見たイギリスGP by ピレリ


ピレリが報告する冷静なタイヤの視点からのイギリスGPの解説が届いた。

• メルセデスのルイス・ハミルトンが、2回のタイヤ交換を行い、劇的なイギリスグランプリを制しました。スタート直後に発生したハミルトンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンの接触により、レースは赤旗中断となりました。C2コンパウンドのP Zeroイエロー・ミディアムでスタートしたハミルトンは、2周目の赤旗中断中にミディアムへ交換し、その後、C1コンパウンドのP Zeroホワイト・ハードへ交換してチェッカーフラッグを受けました。
ファイナルラップ直前までトップを走行していたフェラーリのシャルル・ルクレールは、ハミルトンにオーバーテイクされ、2位でフィニッシュしました。
ハミルトンは、10秒ペナルティーを課された後、目覚ましい追い上げを見せました。

• パンクによるタイヤ交換を余儀なくされたアルファタウリのピエール・ガスリーとレッドブルのセルジオ・ペレスを除く全ドライバーが、ハミルトンと同様の戦略を採りました。

• 赤旗中断中のレギュレーションによって、各チームは、タイヤ交換とマシンダメージ補修が許され、ハミルトンを含む13名のドライバーが、フレッシュなミディアムタイヤへの交換を行いました。

• スプリント予選フォーマットにより、ドライバーはスタート時に装着するタイヤを自由に選択できました。ピットレーンからC1コンパウンドでスタートしたペレスを除き、全ドライバーがC2コンパウンドでスタートしました。

• レースを通して、気温32℃、路面温度49℃前後の高温の天候状態が継続しました。このようなチャレンジングなコンディション下においても、タイヤは良好な性能を示していました。

各コンパウンドのパフォーマンス
• ハード C1
長いスティントを通して一貫した性能を示し、戦略において最終スティントでの重要な要素となりました。数名のドライバーが、ハードで33周のスティントを走行しました。

• ミディアムC2
ペレスを除く全ドライバーがミディアムでスタートしました。ハミルトンとルクレールは、ミディアムで25周以上走行しました。ハードよりもブリスターが発生しやすい軟らかいコンパウンドであるにもかかわらず、性能に影響を及ぼすことはありませんでした。

• ソフト C3
今日の高温のコンディション下、ソフトでのロングランは難しい状況でした。
ペレスとガスリーがファイナルスティントでソフトを使用しました。ペレスは、ファステストラップを記録したものの、トップ10に入れなかったことから、ファステストラップポイントは獲得できませんでした。

マリオ・イゾラ・ピレリF1&カーレーシング責任者
「スプリント予選で導入された新しいタイヤルールが、レース戦略に影響を及ぼしました。このルールの下、全ドライバーが自由にスタートタイヤを選択し、理論的に最速な戦略を採用することが可能になり、大半のドライバーが、ミディアムからハードへ繋ぐ戦略を実行しました」

「トップを争う2人のドライバーによる素晴らしいレースが見られました。彼らは、タイヤを完璧にマネージし、最後までスリリングな闘いを繰り広げました」

「我々は、アストンマーティン、ハース、レッドブルとともにシルバーストンに留まり、2022年用18インチタイヤテストを火曜日と水曜日に行う予定です」

【STINGER】
photo by PIRELLI

記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER