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勝田貴元、ラリー・エストニアで総合3位からリタイア

7月15日(木)から18日(日)にかけてエストニアのタルトゥで開催された2021年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦「ラリー・エストニア」で、トヨタ・ガズー・レーシングWRCチャレンジプログラムの勝田貴元は、総合3位につけていたが、ジャンプの着地の際にコ・ドライバーのバリットが首に違和感を覚えたため競技続行を断念、リタイアを決めた。

昨年高評価を得たラリー・エストニアは、タルトゥに置かれたラリーの中心となるサービスパークを中心に、テクニックと度胸の4日間のハイスピード・バトルを展開した。

昨年、勝田はこのラリーにヤリスWRCで出場し、最終日にクラッシュを喫するまでは、トップランクの速さを披露してパフォーマンスの高さを証明した。

勝田はさらに経験を積み、今シーズンは開幕から尻あがりの成績を残し、前戦のサファリ・ラリー・ケニアでは総合2位で初表彰台を獲得して、ラリー・エストニアに臨んだ。

戦いが始まった16日の金曜日、勝田は最初のSS2を慎重に走て8番手タイムだったが、続くSS3では5番手タイムで総合順位を5位に上げ、SS4は3番手タイムで総合3位にポジション・アップして波に乗っていた。しかし、大きなジャンプが数多く続いたSS4の終盤のビッグジャンプの着地でバリットが強い衝撃で首に違和感を覚えたため、競技を中止。医師の診察を受けたバリットは入院の必要はなかったものの安静を指示されたことから、リタイアを決めた。

勝田貴元
「エストニアでは、ハイスピードで素晴らしいステージを走ることにとても興奮していました。金曜日の朝、最初の2本のステージでは少し慎重になってしまいましたが、徐々に改善して、SS4ではいくつかミスはありましたが、タイムはかなり良く、総合3位に上がって手応えを感じていました」

「しかし、大きなジャンプでコ・ドライバー側から少しハードに着地してしまい、ダンが首に違和感を訴えたので、助けを求めるためにリエゾンで止まることにしました。 何よりも気がかりだったのはダンの健康状態でしたが、無事だったのでほっとしました」

「もちろん、ラリーを続けることができなかったのは少し残念でしたが、このようなことは起こり得ることですし、今は次のラリーに向けて気持ちを切り替えています。

ユホ・ハンニネン(インストラクター)今回のエストニアは、タカが最も楽しみにしていたラリーのひとつでした。ただミスなく安全に走るのではなく、良い結果を出して自分の力を見せたいと彼は思っていました。ラリー前には良いテストができたので、準備は整っていましたし、とても自信を持っていました。金曜日の最初のステージでは少し慎重になったかもしれませんが、その後はどんどん良くなって行きました。それだけに、あれほど早くリタイアしなければならなかったことは、タカもダンも非常に悔しかったと思いますが、ラリーではこういうことも起こり得ますし、何よりも大事なのはダンが無事であることです。エストニアのジャンプの着地の衝撃は、おそらく他のラリーよりも強く、どのコ・ドライバーにとっても厳しいものです。タカとダンには速さがあり、その時点で総合3位につけていたのですから、良い結果が得られる可能性は十分にあったといえます」

「次のベルギーは、ほとんどの選手にとって初めて出場するラリーなので、タカにとってはいいチャンスと考えています。また、秋に開催されるラリー・フィンランドも、今回と似たような道なのでチャンスといえます」

ラリー・エストニアトップ5
1. C.ロバンペラ/J.ハルットゥネン ヤリスWRC 2時間51分29.1秒
2. C.ブリーン/P.ネーグル ヒュンダイi20クーペWRC +59.9秒
3. T.ヌービル/M.ヴィーデガ ヒュンダイi20クーペWRC +1分12.4秒
4. S.オジエ/G.イングラシア ヤリスWRC +1分24.0秒
5. E.エバンス/S.マーティン ヤリス WRC +2分07.1秒
リタイア 勝田 貴元/D.バリット ヤリス WRC

【STINGER】
photo by GAZOO RACING

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