ノリス危機一髪!!
ベルギーGPの予選Q3が、強い雨の中で行なわれた。アストンマーチンのセバスチャン・フェッテルフェッテルが、「セッションを中止すべき」とチームに無線で伝えていた。
その無線から1分も経たないところで、Q2最速でQ3に進出したランド・ノリスのマクラーレンが、高速のオールージューを駆け上がった地点でクラッシュした。金曜日に、Wシリーズで起きた6台のクラッシュと同じ場所だった。
ノリスのマクラーレンは、オールージュの登り右コーナーでコントロールを失い、半回転してコースを曲がらず後ろ向きになって、左サイドから外側のタイヤバリアに激突、後ろ向きで引っかかった右側タイヤでもんどり打って4回転。「大丈夫か」というチームからの呼びかけに、ノリスは力なく“イエス”と答え、コクピットから立ち上がって地面にジャンプして無事をアピールしたが、マシンは、タイヤが吹き飛び、ウィング類はちぎれ、ギヤボックスとエンジンを粉々にして、コクピットだけになってコース反対側に止まった。
フェッテルは、「ボクがなんて言った!!」とピットに無線で怒鳴った。フェッテルの無線での呼びかけは正しかったが、ノリスが無事だったのはラッキーだった。
【STINGER】
Photo by McLaren