レッドブル・ホンダのオランダGP
不完全燃焼のベルギーGPの翌週、エースのマックス・フェルタッペンの母国オランダで35年振りのレースを迎える。
新装されたザンドボールドで、レッドブル・ホンダの二人は、どんな闘いを構想しているのか。
マックス・フェルスタッペン / レッドブル・レーシング・ホンダ
「先週末は予想外の展開となり、望んだ形での優勝ではありませんでしたが、勝利に変わりはありませんし、チャンピオンシップ争いにおいて貴重なポイントを獲得できました。ボクらは、どんなチャンスでも最大限ものにしていかなければなりま せん」
「もちろん、ドライバーとしてはボクら全員がレースをファンに見せたいと思っていましたが、視界がない中では安全ではありませんし、簡単な決断でなかったのは明らかなので、それを尊重しなければなりません」
「ザンドボールドでのレースを心から楽しみにしていました。オランダでのレースはホームの観衆を前にした特別なものになるはずなのはもちろん、1人のドライバーとしても新たなコースでF1マシンの限界を探るというのはいいチャレンジになります」
「オーストリアやベルギーで、ボクらを応援してくれる大勢のファンが見られたのは素晴らしい気分だったので、今週末のグランドスタンドに詰めかけてくれたファンにいいレースを見せたいと思います」
「コースはオーバーテイクがやや難しいかもしれませんが、1ラップのパフォーマンスはやりがいのあるものになるはずです。予選ラップはかなりの高速になるので、ミスの代償も大きくなります」
「昨年は中止になっただけに、今年はさらに特別なものになるでしょうし、ホームサーキットのオレンジアーミーの前で勝てれば最高だと思います」
「ザンドボールドでは、F3マシンで1レースだけ経験があります。そのときは“ (元F1ドライバーの)息子”として知られていましたが、今回はきっと違う見られ方のはずです(笑)」
「いくつかのコーナーが改修され、当時からコースは変わっています。ただ、コースは高速で、F3マシンでもとても楽しかったので、もっとグリップの大きい F1マシンでレースをするのが楽しみです。レッドブルのショーランで、旧型のF1マシンを使って走ったことはあるので、新レイアウトを数ラップ経験しています。これがプラクティスの序盤の走行で役立つはずです」
セルジオ・ペレス / レッドブル・レーシング・ホンダ
「スパではチームが素晴らしい仕事でマシンを修復してくれたので、今週末はその恩返しをしたいと思っています。彼らが成し遂げたことはとても印象的で、レッドブル・レーシング・ホンダ全員にどれだけハングリー精神があるかを示していました。そのチームワークと、誰もが時間内の修復をあきらめずにマシンへ向かう姿を見て、心から誇らしく思いましたし、ガレージでその光景に立ち会えたのは素晴らしいことでした」
「赤旗中断の間は、集中を保つのが大変で、まして、今回はマシンがダメージを負った状態でした。かなり難しい状況で、レースが行われるかもはっきりしていなかったので、集中するゾーンに留まっていることが重要でした。何が起きるか分からなか ったので、常に準備を整えておく必要があり、これがカギでした」
「マックスは土曜の予選で素晴らしい走りを見せてくれましたし、それによって貴重なポイントを獲得してメルセデスとの差が縮まったのはよかったです」
「(英国GPのスタート直後のクラッシュや、3周で終了したベルギーGPにより)レースで走れない日々がしばらく続いています(笑)。だから、今度の日曜日のレーススタートを楽しみにしているのは確かです。ザンドボールドは再び表彰台に上がれるレースができればと思いますし、そうなるようにチーム一丸となってプッシュしていきます」
「ザンドボールドはシミュレーターでしか走ったことがありませんが、第一印象はポジティブなもので、実際に走ってみるのがとても楽しみです。F1マシンでこうしたコースレイアウトを走るのはなかなかいいチャレンジになるはずで、最高のレースをしてファンに楽しんでもらいたいです」
【STINGER】
photo by REDBULL