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今週末のザンドボールドは鈴鹿の兄弟

一瞬、“鈴鹿?”と見紛うザンドボールド。それもそのはず。設計者が同じだからだ。

今週末のオランダGPの会場となるザンドボールド・サーキットは、日本に深いつながりのあるコースだ。

もちろん、レッドブル・ホンダのエースであるマックス・フェルタッペンの母国であるということもあるが、ホンダが1964年に初めてF1GP参戦するのに備えて、最初にテストを行なったのがザンドボールドだった。

ホンダF1チームは、アムステルダムにベースを置いてF1活動を行なったが、アムステルダムを選んだのは、20kmの至近距離にザンドボールドがあり、手軽にテストができるという理由からだった。

そして、コース設計者のフーゲンホルツが、鈴鹿サーキットのデザインも担当したということも大きなつながりだ。コースは、鈴鹿サーキットを彷彿とさせるムードがあり、その視点も、オランダGPを楽しむ一つのポイントになるだろう。

コース裏手には、海水浴場があるが、その立地から、北海から吹きつける砂がコースに舞うことが、狭くて鈴鹿のように屈曲したザンドボールド・サーキットのセッティングを難しくする。元々、空力的にセンシィティブな現在のF1マシンのセッティングに、砂対策が加わって、難易度はいつになく高いものになる。

かつては、蛇や小動物がコース上に現れることもあったが、新しいザンドボールドでは、どんな闘いが展開されるのだろうか。

[STINGER]山口正己
photo by Circuit Zandvoort

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