表彰台に帰って来たペレス–9戦ぶりの笑顔
先週のトルコGPは、路面状況が不安定で極めて難しいレースだった。そんな中で6番グリッドからスタートしたペレスは、1周目に4番手にポジションを上げ、途中ハミルトン+メルセデスをサイドbyサイドの手に汗握る攻防の末に押さえ込み、終盤にルクレール+フェラーリを抜いて3位表彰台を得た。
ペレスの表彰台は、第2戦のイモラ以来。チームメイトのフェルタッペンが7勝を記録した中で1勝のみと地味な存在だったが、トルコでは久々に速さをアピールした。
霧雨で始まったスリッパリーなコンディションだったことを考えると、ここでの表彰台は、価値がある。そこで見せたポテンシャルと、上昇機運を持続したペレスは、一躍終盤戦のダークホースとし手注目を高めている。
思えば、小林可夢偉のチームメイトとして2011年のザウバーから始まったF1ドライバー人生もすでに11年、すでにベテランの域に入ったメキシコ人が、注目される時期に来たようだ。
[STINGER]山口正己
photo by Honda