ペレス+レッドブル・ホンダ、初日最速–F1GP第17戦アメリカGP予選、
ワインレッドのヨーロッパから蛍光カラーのアメリカに舞台を移した2021年第17戦は、今年で60回目のアメリカGP。サーキットof theアメリカスで9年目の闘いを迎えた。
昨年コロナ禍の影響で開催を見合せたため、開催は2年ぶり。スケジュール初日の金曜日は、30℃近い好天の元で僅差のタイム合戦となり、セルジオ・ペレス+レッドブル・ホンダが唯一の1分34秒台でトップタイムを記録し、2位番手のランド・ノリス+マクラーレンから9番手のキミ・ライコネン+アルファロメオまでが1分35秒台にひしめく拮抗した展開となった。
そもそも初日金曜日はいつものように各チームが思い思いのプログラムを進めている上に、フェルタッペン+レッドブル・ホンダはアタックラップを行なっておらず、ハミルトン+メルセデスは最速タイムをトラックリミット違反で帳消しにされるなど、いつもの金曜日以上に勢力図は見えなかった。
それでも、マクラーレンが2番手にランド・ノリス、5番手にダニエル・リカルドが食い込む一方で、名手フェルナンド・アロンソ+アルピーヌがコースアウトからバリアに接触するなどの波瀾も起きた。
一方、舞台のサーキットof theアメリカスは、特徴的な急勾配で駆け上がる1コーナーなどの路面が改修されたが、手つかずの部分は相変わらずバンピーのまま。アルファロメオのアントニオ・ジオヴィナッツィとハースのニキータ・マゼピンが、振動で視界不良を訴えてヘルメット交換のためにピットインするなど、話題には事欠かない展開となった。
ホンダ勢は、ペレスだけが好調で、フェルタッペン+レッドブル・ホンダはアタックしないままで9番手、ピエール・ガスリー+スクーデリア・アルファタウリ・ホンダが12番手、角田裕毅+アルファタウリ・ホンダは16番手で初日を終えた。
日本との時差は14時間。土曜日のフリー走行3と予選は、それぞれ、日本時間深夜3時と早朝5時からとなる。
【STINGER】
photo by PIRELLI