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レッドブル・レーシング2台が表彰台、角田入賞の殊勲–ホンダのアメリカGP決勝

山本雅史MD(右端)登壇で換気の表彰台。

F1GP2021第17戦アメリカGP決勝が24日にサーキットof theアメリカスで行なわれ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが優勝、チームメイトのペレスが3位に続き、2戦連続のダブル表彰台を奪った。フェルタッペン今季8勝目。F1GP通算17勝目だった。

レースは、ファイナルラップまで激戦が続く迫力満点の展開となり、ホンダは、1991年以来30年ぶりのアメリカGP制覇となった。

レッドブル・レーシング・ホンダにとっては、この勝利が通算200回目の表彰台獲得。奇しくも1965年のメキシコGPでHonda RA272がF1初勝利を挙げた10月24日に達成した。

表彰台には、山本雅史マネージングディレクターがコンストラクターの代表として登壇。Acuraのロゴをまとっての勝利と合わせ、ホンダとして記録と記憶に残るレースになった。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンは、スタート直後のターン1で2番手からスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトンに先行を許したが、チームが戦略で挽回。序盤の10周目にピットインでタイヤを交換、アンダーカットでハミルトン+メルセデス逆転をトライ。

ペレスは3番手をキープして、12周目にミディアムタイヤに交換。数周後にハミルトンも反応してピットインインし、フェルスタッペンが首位に浮上した。

10番グリッドの角田裕毅は、好スタートを決めて8番手にポジションアップ。8番手からのピエール・ガスリーは、10番手にポジションを落としたものの、バルテリ・ボッタス(メルセデス)をパスして9番手に浮上。

2台は連なって序盤を走行していたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダは、9周目に角田がピットイン。ガスリーは10周目に続いてピットインしたが、マシンのリア部分に不調を訴えてピットへ戻り、そのままリタイアを喫した。

レース中盤では、ハミルトンが差を詰めたが、レッドブル・レーシングはアグレッシブな戦略を採り、ハミルトンのアンダーカットを防ぐべく、フェルスタッペンが29周目に2度目のピットインでハードタイヤに交換。コース上でのポジションを重視し、最後まで走り切る作戦に出た。

ペレスは32周目に2度目のピットストップを行ない、3番手のポジションをキープ。角田は34周目にピットへ入ると、ポイント圏内を目指した。

早めのピットインを行なったフェルスタッペンは、ハミルトンに対して8周古いタイヤでの走行となり、ハミルトンはタイヤ交換後から差を詰め始め、フェルスタッペンもペースをマネージして対応。1秒を切って最終ラップを迎えたが、最後にペースを一段上げたフェルスタッペンが、1.3秒差で逃げ切り、今季8勝目を挙げた。

ペレスは、ドリンクシステムの不具合で水分補給がままならないレースとなったが、順位をしっかり守って3位フィニッシュ。コンストラクターズチャンピオンシップでは、レッドブル・レーシング・ホンダがメルセデス13ポイント詰めた。ドライバーズチャンピオンシップでは、フェルスタッペンがリードを拡大、シーズン残り6戦で12ポイント差。角田もポジションを譲らずに9位でレースを終え、2ポイントを獲得した。

次戦は、2週間後のペレスの母国メキシコGP。11月8日(日)に決勝が行なわれる。

ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「アメリカGP決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペンがポールからスタートした優勝を飾りました」

「ペレスが3位に入り、前戦トルコGPでのHondaスペシャルカラーに続き、今回はAcuraをリアウイングに付けたマシンで、2戦連続のダブル表彰台を獲得することができました」

「フェルスタッペンは早めにピットインする戦略を採り、それに対してピットインを遅らせたハミルトン選手が終盤激しく追い上げを仕掛けてきましたが、レースペースを見事にマネージしてポジションを守り切り、優勝しました。マックス選手の 素晴らしい走りで、とてもエキサイティングなトップ争いになったレースだったと思います」

「チームメートのペレスは、週末を通して速さを見せ、2戦連続の3位を獲得。コンストラクターズチャンピオンシップを争うチームに大きく貢献しました。
また、今回は山本さん(マネージングディレクター)が表彰台に上がりましたが、Red Bull Racingからのうれしい計らいとリスペクトに感謝しています」

「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田は、素晴らしいスタートで2台をオーバーテイクすると、その後も粘り強い走りで9位入賞を果たしました。6戦ぶりのポイント獲得、2戦連続のQ3進出と合わせて今後もこの勢いを持ってシーズン終盤を戦ってくれればと思います」

「ガスリーは、序盤は入賞圏内でいい走りを見せていただけに、サスペンショントラブルによってリタイアせざるを得なかったことは残念でした」

「次戦は、ペレスの母国メキシコでのレースとなります。今シーズンのレースも残り5戦となりましたが、我々にとっては長く厳しい戦いが続きます。一戦一戦の結果がとにかく大切になってきます。チームとともに万全の準備をして次戦に臨みます」

【STINGER】
photo by Honda

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F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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