ビレリのメキシコGP–フェルタッペン+レッドブル・ホンダ圧倒的な速さ
7日(日本時間8日)に、週末で35万人以上を集めたオートドロモ・エルマノス・ロドリゲスで開催された2021F1GP第18戦メキシコGP決勝が行なわれ、圧倒的な力を見せたフェルタッペン+レッドブル・ホンダが優勝した。主流となったミディアムからハードの1ストップ戦略で71周のレースをぶっちぎった。
<キーポイント>
• レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、P Zeroイエロー・ミディアムからP Zeroホワイト・ハードへ繋ぐ1ストップ戦略でメキシコグランプリを制した。ピレリが最速と予測したこの戦略は、71周で争われるレースでの主流となった。
• メルセデスのルイス・ハミルトンは、30周目にハードタイヤへ交換して2位を獲得。レッドブルのセルジオ・ペレスは、ハミルトンより11周フレッシュなハードタイヤを活かし、終盤にハミルトンとの2位争いを演じた。
• アルピーヌのエステバン・オコンとアルファタウリの角田裕毅を除く全ドライバーがミディアムタイヤでスタート。オコンと角田は、P Zeroレッド・ソフトタイヤを装着してグリッド後方からスタートした。
• マクラーレンのダニエル・リカルドと、ポールポジションからスタートしたメルセデスのバルテリ・ボッタスは、自分たちの接触/スピンが原因となって導入された1周目のセーフティーカーのタイミングで1周目にハードタイヤへ交換した。二人は、ともに再度ミディアムタイヤへ交換。ボッタスは、レース終盤にファステストラップを狙い、ソフトタイヤへ交換するピットストップをさらに2回行なった。
• スタート時の路面温度は、今シーズン中最高の48℃だった。
<各コンパウンドのパフォーマンス>
• ハードC2
*レースでの鍵を握った。大半のドライバーが、ハードで第2スティントを走行、低い摩耗とデグラデーションのメリットを享受した。
• ミディアムC3
*最適な柔軟性とワイドなピットストップウィンドウを提供しました。後方グリッドからスタートしたマクラーレンのランド・ノリスは、ミディアムで最長となる44周を走行し、10位でフィニッシュした。
• ソフトC4
*オコンは、ただ一人、ソフト – ハードと繋ぐ戦略を実行しました。ボッタスは、残り5周時点でソフトへ交換し、フェルスタッペンからファステストラップを奪い、ラップコードを更新。今日の高い路面温度がソフトタイヤのオーバーヒートを促進したことから、予測通り、ソフトタイヤの使用は限定的だった。
◆ピレリ F1およびカーレーシング責任者マリオ・イゾラのコメント
「多くのドライバーにとって、比較的シンプルな1ストップのレースとなりました」
「今シーズン最高となった高い路面温度の下、ミディアムとハードは素晴らしい結果をもたらしました。ミディアムは、スタート直後4周のセーフティーカー導入周回の助けもあり、長いオープニングスティントに見事に対応し、性能と一貫性の強力なバランスを示しました」
「ハードタイヤは、低いデグラデーションで良好なレースペースを発揮し、今日のレースでの主役となりました。その結果、マックス・フェルスタッペンは、かなりダスティーな路面で、ユーズドのハードタイヤで2019年(前回のメキシコGP)の最速レースラップを破る最初のドライバーとなりました」
【STINGER】
photo by PIRELLI