サインツの眼光が語るフェラーリの重圧と闘争心
ブラジルGP初日の予選で6番手タイムを記録し、インタビューを受けるカルロス・サインツ。鋭い眼光が印象的だった。
この眼光は、フェルナンド・アロンソと同じ、闘牛の国として知られるスペインのマタドールを思わせるが、目の輝きの裏に、フェラーリというトップ・チームのシートに座る重圧も見えて、サインツの置かれたポジションと今後の闘いを興味深いものにしている。
カルロス・サインツは、2015年にトロロッソ(現スクーデリア・アルファタウリ)でデビューし、3年目の日本GPを最後にルノーに移籍、2019年と2020年をマクラーレンでランド・ノリスのチームメイトとして闘い、二度の表彰台を経験し今シーズン、待望のフェラーリに移籍した。
移籍5戦目のモナコGPで2位、ハンガリーGPとイタリアGPで3位表彰台を得て、現在、チームメイトのシャルル・ルクレールに7.5点差でシリーズ7番手にいる。
5位 L.ノリス 150
6位 C.ルクレール 138
7位 C.サインツ 130.5
マクラーレンとフェラーリの闘いからも目が離せないが、サインツ個人に注目すると、シーズン終盤が益々面白くなる。
[STINGER]山口正己
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