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「たわんで見えたから確認した」–フェルタッペンがメルセデスのリヤウィングに触れて5万ユーロの罰金

レース終盤、フェルタッペンは、バルテリ・ボッタスの“直後”で、フラップの“たわみ”を感じていた。

「260km/h辺りでフラップがたわんで見えたので確認した」。

マックス・フェルタッペンはそう主張し、それは本当だったと思えたが、FIAは、そう解釈しなかった。

サンパウロGP(ブラジルGP)のスプリントレース終了直後、マシンから降りたマックス・フェルタッペンは、メルセデスを“触った”カドで5万ユーロ(11月14日のレートで邦貨651万7125円)の罰金を言い渡された。

電車の中で、肩にかけていたショルダーバッグがお尻に触れたら、痴漢だと叫ばれて交番に連行された、みたいな、要するに冤罪に見える。

FIAは、威厳を保ちたかったのか、それとも、規則は規則で厳しく罰するのか、さらには、5万ユーロが高額なのか妥当なのか、それとも安いのか。

フェルスタッペンは、“彼らはそれで美味しいディナーを高級ワインをたっぷり呑める”と言い、さらに、“招待してくれれば、その代金をボクが払ってもいい”とコメントしたとドイツの『Auto Motor und Sport』が伝えた。ウィット含みのなかなかナイスな対応だが、5万ユーロは、日本の会社員の平均年収430万円をはるかに超える大金だけれど、F1のトップドライバーやFIAのの歴々にとっては、ポケットマネー、ということ!?

ついでに面白かったのは、それを隣で耳にしたバルテリ・ボッタスが、小声で、“チームじゃなくて、ドライバーが払うの?”と尋ねたこと。レッドブルとメルセデスのドライバー契約の違いとともに、ボッタスの生真面目さが見えることにもなった。

[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES

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