ボッタス先行、ガスリー駿足–カタールGP初日
初開催のカタールGP。砂漠の中のロサエル・インターナショナル・サーキットで、2021F1GP第20戦の初日が幕を開けた。
アラビア半島からペルシャ湾に突き出した半島カタール。会場のドーハは、秋田県よりやや狭い、ほとんどが砂地の国。“世界一退屈な国”とも言われるのはそのためだが、サッカーのワールドカップに続いて、アブダビやバーレーンと並んでF1GPが歴史を刻み始め、退屈な国からの脱却を図っている。
初日のフリー走行1は、気温が30℃の猛暑の中で始まったが、フリー走行2はトワイライト、陽が落ちると一気に気温が下がり、砂塵がコースに舞い落ちてグリップは安定しない。
その状況で、タイトルを争うレッドブル・ホンダとメルセデスが注目されたが、最速はバルテリ・ボッタスのメルセデス。レッドブル・ホンダのマックス・フェルタッペンを押し退けて2番手タイムにピエール・ガスリー+アルファタウリ・ホンダが着けて俄然注目を集め、チームメイトの角田裕毅も7番手タイム。アルファタウリ・ホンダが好調な仕上がりを示した。
一方、セッション終了間際にアタックに出た4番手タイムのルイス・ハミルトン+メルセデスは、オーバースピードでコースをはみ出した。しかし、ハミルトンのこと、ベストラインをトライした結果だった可能性もあり、不安定な路面コンディションと相まって、序列は見えないままで初日が終わった。
フリー走行2結果
1. ボッタス+メルセデス 1分23秒148
2. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
3. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
4. ハミルトン+メルセデス
5. ノリス+マクラーレン
6. ストロール+アストンマーチン
7. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
8. ペレス+レッドブル・ホンダ
—-以下、1分24秒台
9. フェッテル+アストンマーチン
10. サインツ+フェラーリ
11. オコン+アルピーヌ
12. アロンソ+アルピーヌ
13. ルクレール+フェラーリ
14. リカルド+マクラーレン
15. ライコネン+アルファロメオ
16. ラッセル+ウィリアムズ
—-以下、1分25台秒
17. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. シューマッハ+ハース
—-以下、ノータイム
20. マゼピン+ハース
[STINGER]山口正己
photo by Scuderia AlphaTauri