ホンダ勢のサウジアラビアGP
泣いても笑っても残り2戦、フェルタッペン+レッドブル・ホンダvsハミルトン+メルセデスのタイトル争いだけでなく、中東の2連戦は、ホンダのパワーユニット勢にとっても興味津々の闘いになりそうだ。
マックス・フェルスタッペン
「カタールGPは、よくもなく悪くもなかったけれど、オーバーテイクができることが分かったのには驚いた。ペナルティーで後方グリッドからのスタートだったけれど、スタートも上手くいって、メルセデスと比べて少しペ ースが足らなかったけれど、カタールのコースはドライブしていてとても楽しく、お気に入りに加わった。今週末はどうなるか楽しみにしています」
「ジェッダは、シミュレーターでドライブして、かなりの高速コースなので、ミスできる余地がないことが分かってい。まだ実際には走った経験がないので、想像しながらだけれど、面白くなるはずだし、チャレンジが楽し み。未知のコースは、楽しいからね」
「残り2戦だけれど、ボクは冷静、まだ何も決まっていないし、結果は最後にはっきりするはずなので、いつも通りベストを尽くして、チーム全員でチャレンジして、すべてを出し尽くすのみ。エキサイティングなシーズンの終わりになるはずです」
セルジオ・ペレス / レッドブル・レーシング・ホンダ
「ジェッダは相当な高速サーキットのようにシミュレーターで見えたので、実際に走ってどう感じるのか楽しみ。こんな高速コーナーの多いハイスピード・サーキットは経験がないので、かなりのチャレンジになるね。誰もレースをしたことがないという同じ条件なので、フリー走行からしっかりと集中していくことがすごく重要だね」
「カタールを含むこの3連戦で獲得したポイントは、コンストラクターズチャンピオンシップ争いでとても重要。メルセデスとの差を詰めることができているので、全力で臨むよ。ボクらに失うものはないし、力の限り全力でチャレンジします。残り2戦で完璧なレースができればトップに立てるはずだからね」
「今季が面白い戦いになっていることが、残りの2戦で証明されるはず。重要な戦いの中に身を置いてシーズン終盤を迎える状況を、大いに楽しんでいるから、ジェッダとアブダビが本当に楽しみだし、こんな状況を味わうためにレースを始めたんだと、改めて実感しています」
ピエール・ガスリー / スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
「前回までの3連戦は、予選ではメキシコで5番手、ブラジルとカタールで4番手と、力強いパフォーマンスを見せられて、上手くやれたと思います。レースでも、タイヤが序盤で消耗してマシンが上手く合わなかったカタールを除けば、いい戦いができていて、もちろん、チームとして原因を学び、過ちを繰り返さないで済むことを願っています」
「カタールでアルピーヌが好結果を残したことで、残念ながらチャンピオンシップで順位を上げるのは厳しくなってしまったけれど、フ ロントロースタートは、日本のスーパーフォーミュラに参戦していた2017年以来で素晴らしい気分だったし、隣にルイス(ハミルトン/メルセデス)がいる光景はとてもクールだった。今後、こうした光景を増やすことができればと思うね」
「前回のグリッド は他車のペナルティーによるものだったけれど、今季はそれに近い位置まで自力で何度か行っているので、とてもいい経験になったし、楽しめたよ」
シミュレーターでは、サウジアラビアのコースは相当な高速サーキット。高速コーナーが多く、ブラインドになっているものもあるので、ドライビングの面ではとても難しくなると思うし、新しい路面というのがさらにチャ レンジング」
「今までここでレースは行なわれていないので、路面にラバーが乗っていなくて、新しいサーキットの常として、新舗装から染み出るオイルもあるかもしれないので、グリップはかなり低いと見ているけれど、誰も実走データを持っていないので新たなチャレンジになるね」
「でも、カタールでそうだったように、ボクらは新たな状況に素早く適応することができて、初日の金曜日からトップに近い位置で走ることができたけれど、単発の速さだけでなく、ロングランでも速さを発揮できるようにハードワークして、土曜と日曜の適切なバランスを見つけ出さなければならないね」
「そして、シミュレーターで分かったのは、かなりスピードが出る一方でウォールが非常に近いので、コクピッ トからの景色は印象的なものになるはずだし、面白いチャレンジになるので、できる限り準備を尽くして臨まなければならないね」
角田裕毅 / スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
「3連戦ではマシンに対する自信を持ててよかったです。ボクは大きく前進できたと思うし、ペースにもそれが表れて、これまでよりよりもよくなっているので、その点はポジティブにとらえています」
「メキシコGPではPU交換のペナルティーを受け、1周目のアクシデントがあり、ブラジルGPはスプリント予選フォーマットのためにフリー走行の時間が足りずに厳しかったけれど、自分ではもっとやれると思っていました」
「カタールGPは、レースを迎えるまではいい週末で、予選でのパフォーマンスはよかった、というように、3連戦ではさまざまな明暗がありました」
「カタールGPを終えて、カートを走らせるチャンスがありました。F1マシンでないクルマのドライブなど、いつもと違うことをするのは、そこから学べることもあるし、自分の成長に役立つような、興味深いフィードバックを得られます。アレッ クス(アルボン)も一緒で、2人でカートを楽しみました。カートは、フィジカル面でも負荷が大きく、F1マシンのドライビングとは違う筋肉を使うので、トレーニングの面でも役に立ちました」
「シミュレーターで学んだサウジアラビアGPのコースは、スピードが速く、ランオフエリアは広くないので、マシンへの自信が重要になります。カタールGP同様、全員にとって初めてのサー キットなので、他のドライバーと同じ条件になりますが、フリー走行の各セッションを通じてスピードを徐々に上げていくことが大切と思っています」
【STINGER】
photo by Honda / Scuderia AlphaTauri