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フェルタッペンvsハミルトンの超常決戦!!–ライブタイムメモ/2021F1GP第22戦(最終戦)アブダビGP/ヤス・マリーナ・サーキット/決勝

ライブタイムメモ/2021F1GP第22戦(2021最終戦)/アブダビGP/ヤス・マリーナ・サーキット/決勝

ホンダ最後のF1GP、ライコネンの引退レース。バルテリ・ボッタスがメルセデス最後のGPとなる2021年最終戦。

さまざまな区切りが重なった記念すべきレースが始まる。

ポールポジションは、ホンダのラストレースへの期待を盛り上げるマックス・フェルタッペンのレッドブル・ホンダ。隣が、シリーズ・ポイントで同点に並ぶ、7年連続チャンピオン、メルセデスのルイス・ハミルトン。

これ以上ないシナリオが台本に書き込まれ、中東アブダビのトワイライトのレースが始まる。

<15時35分>
楽しみはいくつもある。

同ポイントのフロントロー、マックス・フェルタッペンとハミルトン+メルセデスの闘いだけではない。

ノリス+マクラーレンが3番手からどう動くのか、もちろん、8番グリッドの角田裕毅+アルファタウリ・ホンダが、トラックリミット違反をとられなければ4番手タイムだったことから、レースでの追い上げが注目される。

最後のレースを走るキミ・ライコネンが、チェッカード・フラッグを受けた後に、チームになにを伝えるも興味のひとつだ。

そのレースを前に、キミ・ライコネンを讃えるセレモニーが行なわれた。司会のデビッド・クルサードインタビューを受けたライコネンの明るさが印象的。
「ここにいるみんなに楽しんでほしい」ライコネンは笑顔でスタンドに向かって手を振り、アルファロメオのコクピットに向かった。

「トラックリミット違反は残念だったけれど、今週末は自信を持って走れています」と角田裕毅。自信を取り戻した本領発揮のレースが楽しみ。

ガスリー+アルファタウリ・ホンダの12番手からの追い上げも外せない。

ホンダF1レーシングの田辺豊治テクニカルディレクターは、「いつも以上に緊張感がある中で、不必要な緊張をせずに15年間最後のレース。今までの経験をすべてつぎ込んで、気持ちよくレースを終われるように心がけます」とコメントした。

スタンドは、マックス・フェルタッペンのオランダの色であるオレンジ一色に染まっている。半端ない緊迫感。F1GPの面白さが凝縮したレースが始まる。

<15時53分>
スタンドは、マックス・フェルタッペンのオランダの色であるオレンジ色に埋まっている。半端ない緊迫感。F1GPの面白さが凝縮したレースが始まる。

☆☆ 22戦中21戦が終了した時点で、タイトルを争う二人が同点。こんなに分かりやすい最終戦を拝める幸せに感謝したい。

<16時00分>
フォーメーションラップが始まった。

まずはスタート後の1コーナーに誰が最初に飛び込むのか。間違いないのは、レースが面白くなる、ということだ。

<16時02分>
フェルタッペン+レッドブル・ホンダが早々にグリッドに到着、ハミルトン+メルセデスは明らかな間隔を空けてポジションに着いた。相手をジラす。すでにハミルトンの心理戦が始まっている。

<16時03分>
スタート!!
ハミルトン+メルセデスが好ダッシュ。ミディアム・タイヤで真っ直ぐに蹴りだした。

1周目後半で、フェルタッペン+レッドブル・ホンダが前に出た。
「ヤッタゾ!!」とフェルタッペン。
しかし、行き場をなくしたハミルトンは、逆にそれを利してポジションを取り戻した。この走りは審議対象になるか!?

☆☆ ハミルトンは大きくコースをはずれたが、猛烈な“近道”。しかし、審議対象にならず。

<16時08分>
4周目
ハミルトン+メルセデスは1分28秒台のファステストラップで逃げの態勢。

☆☆ フェルタッペンは、1コーナーでハミルトン+メルセデスに寄せ、軽くタッチしたが、“ぶつける”までには至らなかった。ここでもしハミルトン+メルセデスが消えれば、その瞬間にマックス・フェルタッペンのタイトルが決まったことを思えば、『フェア』だった。

<16時13分>
58周レースの7周目
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ペレス+レッドブル・ホンダ
4. サインツ+フェラーリ
5. ノリス+マクラーレン
6. ルクレール+フェラーリ
7. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
8. ボッタス+メルセデス
9. オコン+アルピーヌ
10. リカルド+マクラーレン
11. アロンソ+アルピーヌ
12. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
13. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
14. フェッテル+アストンマーチン
15. ストロール+アストンマーチン
16. ライコネン+アルファロメオ
17. ラティフィ+ウィリアムズ
18. シューマッハ+ハース
19. ラッセル+ウィリアムズ
マゼピン+ハース(コロナ陽性で欠場)

<16時23分>
14周目
ピットインしたフェルタッペン+レッドブル・ホンダ角田裕毅+アルファタウリ・ホンダの前でコースに復帰。ルクレール+フェラーリをパスした角田が、タービュランスで姿勢を乱され、ルクレール+フェラーリに6位を取り戻された。

<16時26分>
16周目
ルクレール+フェラーリがピットイン。

タイヤ交換をしてないペレス+レッドブル・ホンダがトップ。

<16時29分>
19周目
サインツ+フェラーリを抜きあぐねていたフェルタッペン+レッドブル・ホンダが、ブレーキングでやっと前にでた。ハミルトン+メルセデス2番手、フェルタッペン+レッドブル・ホンダ3番手。
ハミルトン+メルセデスはファステストラップで逃げている。

<16時33分>
20周目
トップのペレス+レッドブル・ホンダにハミルトン+メルセデスが襲いかかるが、ペレス、抜かせず。21周目にやっとパスした時には、フェルタッペン+レッドブル・ホンダが直後に追いついていた。
☆☆ ペレス、VERY GOOD JOB!!

<16時36分>
22周目
ハミルトン+メルセデスvsフェルタッペン+レッドブル・ホンダの勝負が再燃した。
二人の差は2.2秒。

<16時38分>
58周レースの24周目
角田裕毅+アルファタウリ・ホンダがピットイン。10番手でレースに戻った。タイヤを交換していないドライバーが、前に3人いる。

25周目
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ボッタス+メルセデス
4. ペレス+レッドブル・ホンダ
5. アロンソ+アルピーヌ
6. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
7. サインツ+フェラーリ
8. ノリス+マクラーレン
9. ルクレール+フェラーリ
10. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
11. オコン+アルピーヌ
12. リカルド+マクラーレン
13. ラティフィ+ウィリアムズ
14. ラッセル+ウィリアムズ
15. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
16. フェッテル+アストンマーチン
17. ストロール+アストンマーチン
18. ライコネン+アルファロメオ
19. シューマッハ+ハース

☆☆ ラッセル+ウィリアムズがパンク。

<16時42分>
27周目
ライコネン+アルファロメオのペースが遅い。
スピンしてバリアに軽くタッチしていた。
ブレーキが壊れた!?

リタイア。349回目、最後のレースが終わった。

30周目
フェルタッペン+レッドブル・ホンダが初めてハミルトン+メルセデスのラップタイムをを上回った。
現在の差は4.256秒。

<16時54分>
35周目
ボッタス+メルセデスがルクレール+フェラーリの前に出た。
ハミルトン+メルセデスは、さらにファステストラップを短縮して逃げている。

<16時55分>
ジオヴィナッツィ+アルファロメオがスローダウンしてコースサイドにストップ。

<16時56分>
ヴァーチャルセフティカー。
ルクレール+フェラーリがピットイン。

続いてフェルタッペン+レッドブル・ホンダがタイヤ交換。ハードタイヤへ。
ペレス+レッドブル・ホンダも続いた。

ヴァーチャルセフティカー中
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
3. ペレス+レッドブル・ホンダ
4. サインツ+フェラーリ
5. ノリス+マクラーレン
6. ボッタス+メルセデス
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
9. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
10. オコン+アルピーヌ
11. ライコネン+アルファロメオ
12. ルクレール+フェラーリ
13. フェッテル+アストンマーチン
14. ストロール+アストンマーチン
15. シューマッハ+ハース
16. ラティフィ+ウィリアムズ
—-以下、リタイア
ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
ラッセル+ウィリアムズ
ライコネン+アルファロメオ

☆☆ ヴァーチャルセフティカーは直ぐに解除。

<17時02分>
フェルタッペン+レッドブル・ホンダがファステストラップで追いかける。差は16.153秒。ハミルトン+メルセデスは2回目のタイヤ交換を行なっていない。

<17時03分>
角田裕毅+アルファタウリ・ホンダがアロンソ+アルピーヌをパス。次のコーナーでラインが交錯。角田は、「ボクの方が前にしたのに」とピットに伝えたが、7番手を護った。

☆☆ ハミルトン+メルセデスとフェルタッペン+レッドブル・ホンダは同じハード・タイヤだが、フェルタッペンよりハミルトンは12周前に交換している。フェルタッペン+レッドブル・ホンダがグイグイと差を縮めている。

<17時10分>
58周レースの45周目
1-2の差は13秒台に縮まった。
☆☆ ここに来て、ハミルトン+メルセデスもペースを上げ、差は縮まっていない。

<17時14分>
48周目
残り10周。
二人の差は、11秒台に縮まった。

☆☆ ボッタス+メルセデスと5位を争っていたノリス+マクラーレンがピットイン。

<17時20分>
52周目
1-2の差が11秒台に広がった。

<17時22分>
53周目
セフティカー!!
ラティフィ+ウィリアムズがクラッシュ。

フェルタッペン+レッドブル・ホンダがピットイン。
ソフト・タイヤに交換。

<17時23分>
ペレス+レッドブル・ホンダもピットイン。

☆☆ ラティフィ+ウィリアムズは、シューマッハ+ハースを抜く際に接触、右リヤ・タイヤかサスペンションを傷めたか。

赤旗にならず、セフティカーのまま終了?

<17時28分>
タイヤを交換したペレス+レッドブル・ホンダが、ピットの指示でピットインしてリタイア。

セフティカー中
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ
3. サインツ+フェラーリ
4. ボッタス+メルセデス
5. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
6. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
7. ノリス+マクラーレン
8. アロンソ+アルピーヌ
9. オコン+アルピーヌ
10. ルクレール+フェラーリ
11. フェッテル+アストンマーチン
12. リカルド+マクラーレン
13. ストロール+アストンマーチン
14. シューマッハ+ハース

<17時32分>
最後の1周のスーパースプリント!!

逃げるハミルトン+メルセデスはハード・タイヤ、フェルタッペン+レッドブル・ホンダは、ヴァーチャルセフティカー直前に交換したソフト・タイヤ。フェルタッペン+レッドブル・ホンダがハミルトン+メルセデスをパス、しかし、タイヤが温まっていないフェルタッペン+レッドブル・ホンダにハミルトン+メルセデスが追いついて前に出、ハミルトンの追撃を振り切った。

マックス・フェルタッペン、ワールドチャンピオン!!

レッドブルのクリスチャン・ホナーが泣いている。

父親のヨス・フェルタッペンも感激に咽んでいる。

<17時41分>
山本雅史ホンダF1レーシング・マネージングダイレクターが、フェルタッペンに日の丸を渡した。

ドライバーたちが次々に新チャンピオンとハグ。親友のランド・ノリスも祝福。

新チャンピオンがインタビューに応えた。

「信じられない。最後のラップでチャンスが来るとは思わなかった。途中で足が攣っちゃって心配だったけれど、チームのみんなもイギリスのファクトリーのみんなが力を合わせて闘ってくれた」

「残り10ラップの時に奇跡が起きるとは思っていなかったけれど運がボクに向いてくれた」

「チェコ(ペレス)が、いいペースでハミルトンと闘ってくれたことに感謝したい。チェコ、ありがとう。周囲の人たちや家族が支えてくれた。みんなを大好きだし誇らしいと思う」

「これから10年15年、この調子でずっとやっていきたい。2016年から私を信じてくれたクリスチャン(ホナー・チーム代表)にも感謝している。ありがとう」

ホンダは、この素晴しいF1を、本当に辞めてしまうのだろうか。
今から前言撤回しても、誰も困らない。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]

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1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
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1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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