ホンダF1最後の年総集編(NHK)素晴らしい特番
◆1月2日にNHKで放送されたホンダF1最後の1年を追う番組は面白かった。
◆本日はこれで十分なのだけれど、何故最高なのか、ちょっと詳細にお伝えしたい。
◆栃木県サクラ研究所と、イギリスのミルトンキーンズのHRDと現場を結び、レッドブルも巻き込んだ開発は、浅木泰昭執行役員、田辺豊治ホンダF1レーシング・テクニカル・ディレクター、山本雅史ホンダF1レーシング.マネージングダイレクターの3人の連携が効率的に闘いに作用したことが改めて伝わった。
◆もちろん、3人を中心にそれぞれのスタッフが、全力を絞り出し、本田宗一郎が残した“やるなら全力で”というスタンスを全うした結果が、最終戦でモノを言った。
◆たとえば、イタリアで投入した新開発のバッテリー・ユニットは、
ECCが新開発の2022年用に開発を進めていたものだった。他パーツやテクノロジーと並行して最終兵器が開発されていたが、メインのテーマではなかったので、研究所の浅木泰昭執行役員に内緒での開発だった。
◆ホンダF1の指導者たちは、勝つ、というテーマだけをスタッフに与え、自由に最高のモノを創らせ、そうでなくとも関係者はそえを感じ、そしてそれを着実に実現した。
◆スタッフたちは“ホンダ最後の1年”にかけ、オーダーを完遂した。
◆そうしてタイトルを取ったとは素晴しい偉業だったが、スタッフたちは、その達成感だけで満足したのだろうか。ホンダは、今年限りでF1GPやめると言っている。
◆スタッフの努力とタイトル奪回に本社として応えるなら、2022年も何らかのたちでF1GPにホンダが関わることが、必須になっている気がする。
◆特別ボーナスは当然だが、もうひとつ、問題は、継続を、いつ発表するか、だけじゃないかと、新春のニュースとしてお届けしておきた。
[STINGER]山口正己
photo by Honda