2022年に向けて–角田裕毅“新世界のF1GP”を語る–1/6
1月7日金曜日、角田裕毅がZOOMで会見を行ない、デビューイヤーを振り返り、2022年に向けて夢を語った。
角田裕毅は、2021年開幕戦バーレーンGPでF1にデビューした。
開幕戦で予選13番手から9位でゴール。日本に限らず、世界のファンを沸かせた。そして、沸いた中に本人もいた。
「4歳からレースを始めて、一番苦戦したシーズンでした。もちろん、いいレースもあったけれど、学ぶことが多かったです」
開幕戦で、“ヤレる自信”を感じた角田はしかし、第2戦のイモラの予選でクラッシュを喫する。
そこからの角田裕毅にとっての『激動の1年』を、1月7日金曜日、角田裕毅がZOOMで会見を行ない、デビューイヤーを振り返り、2022年に向けて夢を語った。
◆その1/6・学びのシーズン2021
角田裕毅は、2021年開幕戦バーレーンGPでF1にデビューした。
開幕戦で予選13番手から9位でゴール。日本に限らず、世界のファンを沸かせた。そして、“沸いた”中に本人もいた。
「4歳からレースを始めて、一番苦戦したシーズンでした。もちろん、いいレースもあったけれど、学ぶことが多かったです」
開幕戦バーレーンGPのゴール後、角田は、始めてのレースを、こう振り返っている。
「初めてのグランプリでポイントを獲得できてうれしいです。今日のレースでマシンパフォーマンスの素晴らしさを示せたと思います。1周目で慎重になりすぎてポジションをいくつか下げてしまったのは残念で、レース中は必死で挽回を目指しました。このバーレーンでは多くを学ぶことができてよかったですし、これをもとにイモラへ向かいたいと思います。レース中は力強いオーバーテイクをすることができました。僕にとっては、フェルナンド(アロンソ)をパスしたのが熱く感じた瞬間で、幼いころから見てきたスーパースターだったので、とてもエキサイトしました。今日のパフォーマンスを誇りに思いますし、次もどのくらいやれるのか楽しみです」
開幕戦で、“ヤレる自信”を感じた角田はしかし、第2戦のイモラの予選でクラッシュを喫する。
「う~ん、甘く見ていた、というか。そこで流れが変わりました。開幕戦の自信が崩れて、負のスパイラルに陥って。学ぶことが多かったです」
「クラッシュしないように、意識を持っていったら、遅い。悩んでいたら、トストさん(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ代表)に、(アレクサンダー・)アルボン選手を紹介してもらってレース・ウィークの過ごし方のアドバイスを受けて、少しずつよくなりました」
「それがあって負のスパイラルが消えて、(少しずつ自信を取り戻し)第19戦のブラジルGPをきっかけに、ホンダが最後になる残り2戦を、お世話になったホンダへの感謝を胸に走れて、サウジアラビア(予選8位/決勝14位)とアブダビ(予選8位/決勝4位)で締めくくれてよかったと思います」
(2/6に続く)
[STINGER]山口正己
photo by Honda