2022年に向けて–角田裕毅“新世界のF1GP”を語る–その3/6・目標はガスリー
(3/6–2/6から続く)
トスト代表からトレーナーを紹介され、週3回のルーティンを始めた角田裕毅は、フィジカルを上げればダイレクトに効くことを実感した。
「いまの目標はチームメイトのガスリーです。F1を初めて4年目で、たくさんの経験を持っていますから」
「走り方も、トレーニングの仕方も、レース・ウィークの過ごし方も真似しています。たとえば、以前のボクは、エンジニアとのミーティングをササッと済ませて20時頃には帰っていたのですが、ある時、ガスリーが22時から時には23時までエンジニアと相談していることを知りました。周りの全員を味方に着けて活用していたのです。ボクはチームとのコミュニケーションが、彼の半分以下だった。コミュニケーションの取り方だけでなく、人としての総てを教えてくれました」
「ぼくは頑固なので、最初は真似しなかったけれど、トレーニングの仕方も参考になりました」
「(そうした状況がF1だと知って)理想ラップをシミュレーションして、クラッシュしないというシミュレーションもやりました。どうやったらクラッシュしていたのかを、第3戦、第4戦の頃から紙に書いて研究するようになりました」
(4/6に続く)
[STINGER]山口正己
photo by Honda