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ハミルトン劇場!!–プレシーズンテスト-1最終日

最後にキッチリ決めたハミルトン+メルセデス。散水車で撒かれた水を蹴立て、ウェット路面のテストも地道にこなした。

2022シーズン開幕を1カ月後に控えたF1GPのプレシーズンテスト1回目が、スペインのカタルーニャ・サーキットで行なわれ、2月25日に3日間の最終日を終えた

最後に笑ったのは、メルセデスのルイス・ハミルトン。午前中から午後の中盤過ぎまで、マイレージを伸ばし、低調なタイムでセッティングを煮詰めるプログラムを淡々と行なっていたが、終盤間際に先頭集団を一気に飛び越えて、最速だったチームメイトのジョージ・ラッセルのタイムを更新してトップに君臨した。

新しい車両規則の中で、多くのチームが、マシンが水面を跳ね飛ぶイルカのような“ポーポシング”に悩まされていたが、メルセデスは、その悩みをすでに解決しているような仕上がりで、1-2の結果。

レッドブルが3-4番手に続き、初日に圧倒的な安定感を見せていたフェラーリは、メルセデスの勢いに押されたように、最終日は6番手と7番手。3日間の最後になって、それまでバラバラだったチームがそれぞれポテンシャルを発揮して勢力図が見える結果となった。

角田裕毅からステアリングを受け継いだスクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは、午後のセッション開始直後に、コースアウトを喫して、この日5回目の赤旗の原因となり、延べ16台が走ったうちの14番手と渋い結果に終わった。

しかし、フランツ・トスト・チーム代表は、“ポーポシング対策はすでにできている”とコメントし、バーレーンで予定されている2回目のプレシーズン・テストに期待をつないだ。

また、アロンソ+アルピーヌは、エンジンから白煙を上げてコースサイドにストップ。12周だけで最終日を終えることになるなど、荒れた展開だった。

次のバーレーン・テストは、開幕戦の1週間前の3月10日から3日間の予定で行なわれる。

プレシーズンテスト1最終日結果
1. ハミルトン+メルセデス 1分19秒138 94周
2. ラッセル+メルセデス 1分19秒233 66周
3. ペレス+レッドブル 1分19秒556 74周☆
4. フェルタッペン+レッドブル 1分19秒756 59周
5. フェッテル+アストンマーチン 1分19秒824 48周
6. ルクレール+フェラーリ 1分19秒831 44周
7. サインツ+フェラーリ 1分20秒072 92周
8. アルボン+ウィリアムズ 1分20秒318 94周☆
9. ラティフィ+ウィリアムズ 1分20秒699 13周
10. リカルド+マクラーレン 1分20秒790 86周☆
11. ノリス+マクラーレン 1分20秒827 52周
12. アロンソ+アルピーヌ 1分21秒242 12周
13. 周冠宇+アルファロメオ 1分21秒939 41周
14. ガスリー+アルファタウリ 1分22秒469 40周
15. マゼピン+ハース 1分26秒229 9周
16. ボッタス+アルファロメオ 1分30秒433 10周

[STINGER]山口正己
photo by MERCEDES

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