300km/hのアクシデントが証明した安全規定–ARTA NSX優勝のスーパーGT第2戦
4日に富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦決勝のストレートで大きなクラッシュが起きた。
時速300km/h近いスピードで進行方向左のガードレールに激突して反対側のコンクリートバリアに跳ね返されたクラフト・スポーツ・モチュールZが大破。ドライブしていた高星明誠が救急車で運ばれ、安否が気づかわれたが、堅牢なモノコックに守られて骨折などもなく、安全性の高さが改めて証明された。
レースは、大破したマシンの撤去や破損したガードレールの修復とタイヤ・バリアの設置で中断の後、じっと待ち続けた観客が見守る夕闇迫る中でセフティカーに先導されて再開、そのままゴールした。
規定の周回数に足らなかったことで、ポイントが半分になったが、安全確保してレース再開に向けて尽力したオフィシャルの努力によってレースが成立した。
トップでチェッカードフラッグを受けた関口雄飛/中山雄一のスープラが、スタート直後の接触アクシデントのペナルティで降格、3位でゴールした野尻智紀/福住仁嶺のART-NSXが優勝した。
◆GT500トップ10
1. デンソー・コベルコ・サードGRスープラ 関口雄飛/中山雄一
2. キーパー・トムスGRスープラ サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋
3. ARTA NSX-GT 野尻智紀/福住仁嶺
4. auトムスGRスープラ 坪井翔/ジュリアーノ・アレジ
5. カルソニック・インパルZ 平峰一貴/ベルトラン・バゲット
6. モチュール・オーテックZ 松田次生/ロニー・クインタレッリ
7. スタンレーNSX-GT 山本尚貴/牧野任祐
8. ウェッズ・スポーツ・アドバン・GRスープラ 国本雄資/阪口晴南
9. エネオXプライムGRスープラ 大嶋和也/山下健太
10.リアライズコーポレーション・アドバンZ 佐々木大樹/平手晃平
◆GT300トップ10
1. TANAX GAINER GT-R 富田竜一郎/大草りき/塩津佑
2. BUSOU raffinee GT-R 柳田真孝/井出有治
3. SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
4. GAINER TANAX GT-R 安田裕信/石川京侍
5. ウェイボー・ピラミス・ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥
6. レオン・ピラミスAMG 蒲生尚弥/篠原拓朗
7. K-チューンズRC F GT3 新田守男/高木真一
8. リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R 藤波清斗/J-P.デ・オリベイラ
9. ムタ・レーシングGR86 GT 加藤寛規/堤優威
10. 埼玉トヨペットGB GRスープラ GT 川合孝汰/菅波冬悟
【STINGER】
photo by SUPER GT