ライブタイムメモ/2022F1GP第7戦/モナコGP/モナコ・モンテカルロ市街地コース/モナコ/決勝
決勝レースを迎えたモナコ・モンテカルロは、雨の予報はいい方に外れ、青空は雲に隠されているが、降水確率は8%。サポートレースのF2はドライコンディションで行なわれた。
<14時00分>(日本時21時00分)
スタートを1時間語に控えたモナコ湾の気温は25℃。熱い闘いの予感を加速するような不気味な空気が漂っている。
シャルル・ルクレールが、「生涯最高のラップができた」とコメントした。だが、隣のグリッドに並んだカルロス・サインツは、ペレスのスピンに巻き込まれて最後のアタックラップがフイになったが、「それがなければポールポジションを取れた」とコメントした。フロントローのチームメイトは、どちらも譲らない心持ち。いつも以上に、スタート直後の1コーナーが心拍数の上昇を加速する。
ハミルトン+メルセデス、フェルナンド・アロンソ、セバスチャン・フェッテルのチャンピオンが、7-8-9番手に並び、2年目のモナコを迎える角田裕毅は11番手から上位を狙う。
<15時48分>(日本時間21時48分)
去年のモナコだポールポジションを奪いながらスタートできなかったシャルル・ルクレールだが、レースの混乱を呼び込むように、雨が落ち始めた。
気温は24℃と干下がり、降水確率は8%と変化していないが、シャルル・ルクレールが予想いたように、闘いの行方は雲の向こうに霞んでいる。
雨粒がカメラにはっきり映るようになった。
<14時52分>(日本時間21時52分)
一時強まった雨足が若干弱まった。ウェットかインターミディエイトか、悩みどころ。
<14時58分>(日本時間21時58分)
スタートが15時9分にディレイとなった。
天気予報が、強い雨が来ることを報じており、それが納まったところでスタートさせたい意向。
<15時00分>(日本時間22時00分)
スタートが、セフティカー先導に変更された。
☆☆ F1は、『整理整頓世界選手権』。こういうドタバタの時にこそ、チーム力の差が出る。そして、それがドライバーのメンタルに揺さぶりをかける。
<15時06分>(日本時間22時06分)
再び雨が強くなった。
☆☆ スタートは15時16分に再延長された。
☆☆ コースは部分的に雨が少ないコーナーもあるが、グリッド上の路面には強い雨が跳ね返っている。
☆☆ 状況が混乱すればするほど、7-8-9番手のチャンピオントリオのチャンスが拡大する!?
<15時11分>(日本時間22時11分)
唯一インターミディエイト・タイヤを装着していた角田裕毅+アルファタウリが、フルウェット・タイヤに交換した。
<15時16分>(日本時間22時16分)
セフティカーに引かれて、20台が動き始めた。ペースカー・ラン中でも、コース上に留まることが難しいほど、モナコの路面は滑る。
<15時18分>(日本時間22時18分)
セフティカー先導が続き、雨足は弱まっていない。路面状況は完全ウェット。とくにセクター3の雨が強い。
☆☆ プールサイド・コーナーは、プールの水が溢れているような状況。
<15時20分>(日本時間22時20分)
赤旗が提示された。
☆☆ 天気予報は悪化の一途。スタートの目処は立たない。
<15時25分>(日本時間22時25分)
ピットレーンに戻ったマシンに、チーム毎にアルミポールのテントが立てられた。雨はますます強くなっている。
☆☆ 通常のコースは、舗装の“粒”が粗いが、公道のモナコの路面は、普通の路面。水はけも、F1GPが行なわれるコースの中でも最も悪い状況。
<15時39分>(日本時間22時39分)
ピエール・ガスリーがピットで、過去の雨のモナコの映像を見て、水たまりの位置を確認し続けている。
☆☆ テレビでモナコの思い出を語っているが、山ほどある。
たとえば、
※森脇さんが現地でご覧になったのは4回と仰っていたが、1987年から27年連続で見物した。記録が途絶えたのは、従兄弟姪の結婚式が重なったため←関係ない。
※スターティンググリッドの山側のモナコ・モンテカルロ駅との間にあるカー・デーラーでは、シビックよりフェラーリの方が売れる。
※その近所のレストランのランチが安くて美味しい。
※ニースからモナコにいく道路は3種類選べる。高速道路、モンテカルロ・ラリーでお馴染みのチェリニ峠、そして海沿い。
※その海沿いに、鈴木亜久里の友人が経営するホテルがあり、村上龍さんと一緒に泊まった←だからなんだ(^^ゞ 。
※亜久里はモナコにアパートを持っていた。1コーナーを曲がった先の左側のアパートの海沿いの部屋。何度かそうご見物させてもらった。
※海沿いをニースと反対側に15分ほどのベンティミリアのイタリア・レストランのスパゲティ・ボンゴレが激旨。
※ちなみに、モナコの街中のレストランは、観光客相手だからか、高い料金に比べて美味しくない。
※ただし、モナコ・モンテカルロ駅の上の中華は、かなりのレベルでオススメ。
※パリからモナコまでクルマ、TGV、飛行機の3種がある。モナコ・モンテカルロ駅からもTGVに乗れる。
※キリがないのでまた、改めて。
<16時00分>(日本時間23時00分)
16時05分にセフティカー・スタートが報告された。
<16時02分>(日本時間23時02分)
コクピットで待ち続けていたフェルタッペンがグローブを着けた。
雨は弱まっているが、レーダー上に5分後に雨を降らせそうな雲がある。
<16時04分>(日本時間23時04分)
タイヤ・ウォーマーが外された。
<16時05分>(日本時間23時05分)
セフティカーに引かれてフォーメーションラップが始まった。
トンネル出口からプール・サイド・コーナー、ストレートにかけては激しい水煙が上がっている。
☆☆ セクター2にイエロー。ラティフィ+ウィリアムズ、ストロール+アストンマーチンがガードレールに接触。
<16時09分>(日本時間23時09分)
セフティカーは消え、レースがスタートした!!
ストロール+アストンマーチンはインターミィディエイトに交換してコースに戻った。
<16時12分>(日本時間23時12分)
1. ルクレール+フェラーリ
2. サインツ+フェラーリ
3. ペレス+レッドブル
4. フェルタッペン+レッドブル
5. ノリス+マクラーレン
6. ラッセル+メルセデス
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ハミルトン+メルセデス
9. セバスチャン・フェッテル
10. オコン+アルピーヌ
11. 角田裕毅+アルファタウリ
12. ボッタス+アルファロメオ
13. マグヌッセン+ハース
14. リカルド+マクラーレン
15. シューマッハ+ハース
16. アルボン+ウィリアムズ
17. 周冠宇+アルファロメオ
18. ガスリー+アルファタウリ
19. ストロール+アストンマーチン
20. ラティフィ+ウィリアムズ
20-30分は雨は降らない、とチーム無線。
77周レースの5周目
ルクレール+フェラーリの最速タイムをフェルタッペン+レッドブルが更新。1分41秒台。ルクレール+フェラーリが最速を1分39秒に進めた。インターミィディエイトに履き替えたガスリー+アルファタウリも1分39秒に入れたが、ルクレール+フェラーリが1分38秒台へ。
フェラーリが1-2、レッドブルが3-4番手。4台ともウェット・タイヤ。路面状況をチームに尋ねられたフェルタッペンが、「乾きつつあるが、ウェット・タイヤでもリスキー」とチーム無線。
<16時20分>(日本時間23時20分)
路面はところどころにドライ路面が顔を出しているが、まだまだウェットタイヤの状況。
10周目
ルクレール+フェラーリがファステストラップを更新。サインツ+フェラーリに4秒の差をつけている。
インターミディエイトのガスリー+アルファタウリがウェットを掃いて14番手の周冠宇+アルファロメオの背後を突ついているが、簡単には抜けない。
ガスリー+アルファタウリのプレッシャにさらされている周冠宇+アルファロメオがトンネル出口のシケインをオーバーシュート。
12周目
ガスリー+アルファタウリが、ミラボーで、周冠宇+アルファロメオを見事にパス!! ガスリー+アルファタウリは次の照準を12番手のリカルド+マクラーレンに定めた。
14周目
ガスリー+アルファタウリがプールサイド・コーナーの左側からリカルド+マクラーレンをオーバーテイク。12番手へ。ポイント圏内までもう少し。
15周目
1. ルクレール+フェラーリ
2. サインツ+フェラーリ
3. ペレス+レッドブル
4. フェルタッペン+レッドブル
5. ノリス+マクラーレン
6. ラッセル+メルセデス
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ハミルトン+メルセデス
9. オコン+アルピーヌ
10. ボッタス+アルファロメオ
11. マグヌッセン+ハース
12. ガスリー+アルファタウリ
13. リカルド+マクラーレン
14. 周冠宇+アルファロメオ
15. フェッテル+アストンマーチン
16. アルボン+ウィリアムズ
17. シューマッハ+ハース
18. 角田裕毅+アルファタウリ
19. ストロール+アストンマーチン
20. ラティフィ+ウィリアムズ
ハミルトン+メルセデスがピットイン。ドライに交換と思われたが、インターミディエイトを得て9番手でコースに戻った。
ペレス+レッドブルもピットインしてインターミィディエイトへ。5番手復帰。
18周目
ノリス+マクラーレンがピットイン。インターミィディエイトへ。
シューマッハ+ハースが「フロント・ウィングが壊れた」とチーム無線。
1コーナーでハミルトン+メルセデスとオコン+アルピーヌがニアミス。
ルクレール+フェラーリがピットイン。インターミィディエイトに交換。
3番手で復帰。
フェルタッペン+レッドブルもインターミィディエイト。太陽が顔を出して路面は乾き始めているが、コースの所々が濡れた非常にリスキーな状況。
77周レースの20周目
1. サインツ+フェラーリ
2. ペレス+レッドブル
3. ルクレール+フェラーリ
4. フェルタッペン+レッドブル
5. ラッセル+メルセデス
6. アロンソ+アルピーヌ
7. ノリス+マクラーレン
8. オコン+アルピーヌ
9. ハミルトン+メルセデス
10. ボッタス+アルファロメオ
11. ガスリー+アルファタウリ
12. マグヌッセン+ハース
13. フェッテル+アストンマーチン
14. リカルド+マクラーレン
15. 周冠宇+アルファロメオ
16. 角田裕毅+アルファタウリ
17. ストロール+アストンマーチン
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. アルボン+ウィリアムズ
20. シューマッハ+ハース
22周目
サインツ+フェラーリとルクレール+フェラーリがスリック・タイヤに履き替えた。
ルクレール+フェラーリが゛ピットレーンに向かったところでステイアウトの指示を出したチームに怒鳴り声。「何やってんだ!!」。
ペレス+レッドブルがピットインでトップへ。フェルタッペン+レッドブルもピットインし、ルクレール+フェラーリの前に出た。
77周レースの24周目
順位が目まぐるしく替わっている
1. ペレス+レッドブル
2. サインツ+フェラーリ
3. フェルタッペン+レッドブル
4. ルクレール+フェラーリ
5. ラッセル+メルセデス
6. ノリス+マクラーレン
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ハミルトン+メルセデス
9. フェッテル+アストンマーチン
10. オコン+アルピーヌ
11. ストロール+アストンマーチン
12. ボッタス+アルファロメオ
13. ガスリー+アルファタウリ
14. リカルド+マクラーレン
15. 角田裕毅+アルファタウリ
16. 周冠宇+アルファロメオ
17. シューマッハ+ハース
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. アルボン+ウィリアムズ
20. マグヌッセン+ハース
26周目
マグヌッセン+ハースがリタイア。
角田裕毅+アルファタウリがペレス+レッドブルに周回遅れにされた。
シューマッハ+ハースがプールサイド・コーナーで激しくクラッシュ。リヤ部分がもぎ取れている。
衝撃を吸収するテックプロにタイヤが挟まって、もぎ取れた状況。
28周目
セフティカー。
セフティカー中
1. ペレス+レッドブル
2. サインツ+フェラーリ
3. フェルタッペン+レッドブル
4. ルクレール+フェラーリ
5. ラッセル+メルセデス
6. ノリス+マクラーレン
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ハミルトン+メルセデス
9. オコン+アルピーヌ
10. ボッタス+アルファロメオ
11. フェッテル+アストンマーチン
12. ガスリー+アルファタウリ
13. リカルド+マクラーレン
14. ストロール+アストンマーチン
15. 角田裕毅+アルファタウリ
16. 周冠宇+アルファロメオ
17. ラティフィ+ウィリアムズ
18. アルボン+ウィリアムズ
—-以下、リタイア
シューマッハ+ハース
マグヌッセン+ハース
シューマッハ+ハースが突っ込んで破壊したテックプロの入れ替え作業のため。
ルクレール+フェラーリにチームから、「レースがの終わるまで雨はこない」と伝えたのに対して、ルクレール+フェラーリチームラジオに「完璧だな」と返信。“もう抜けない”と言う意味。ピット作業のかすかな遅れが取り返せない痛手になった。
<17時04分>(日本時間24時04分)
優秀なオフィシャルの迅速な作業で、シューマッハ+ハースのアクシデント現場のテックプロの改修が終わった。
17時15分にローリングスタートでレース再開が報告された。
☆☆ レースは18時までに終了しなければならない。17時15分に再開したとして、残り45分。現在4番手のルクレール+フェラーリが勝つには、前の3台のリタイアしか残されていない!? 怒鳴るのも当然だった。
しばらくすると雨が来る、という情報があるが、そこに期待する!?
ルクレール+フェラーリがハード、フェルタッペン+レッドブルがミディアム・タイヤ。
<17時15分>(日本時間00時15分)
コースインが始まった。
セフティカーが先導し、周回遅れのマシンがペースカーを交わして同周回数にポジションを戻していく。
32周目
セフティカー・ランが続き、残り時間がどんどん削られている。
<17時19分>(日本時間00時19分)
約1時間半の赤旗の後にレースが再開した。
ペレス+レッドブルがミラボーでフロントタイヤを激しくロックして白煙を上げた。
☆☆ ロックしたペレス+レッドブルのタイヤが心配。だが、ペレス+レッドブルがファステストラップを記録した。
35周目
アルボン+ウィリアムズがファステストラップを更新した。
それをペレス+レッドブルが1分19秒台に塗り替えた。
<17時25分>(日本時間00時25分)
レースの残りは、周回数ではなく、3時間のタイムリミットの18時までのカウントダウンになった。残り35分。
残り32分
サインツ+フェラーリがファステストラップ。
ペレス+レッドブルがファステストラップで逃げている。
ルクレール+フェラーリがファステストラップを更新。
☆☆ しかし、抜けないモナコ。忸怩たるる思いが伝わってくる。
☆☆ 4番手のルクレール+フェラーリは、前をいくフェルタッペン+レッドブルとポイント争いもある。現在、マックス・フェルタッペンが110ポイントに対してシャルル・ルクレールは104ポンイント。前に出たいが、残りは20分しかない。
残り19分
サインツ+フェラーリがトンネル地口のシケインを勢い余って突っ切ってしまった。
残り18分
予報が正しければ、あと7~8分で雨が来る。
残り16分
15番手の角田裕毅+アルファタウリを追っていた周冠宇+アルファロメオが、トンネル出口でスライドし、フルカウンターでしのいでシケインをカット。危うい場面だった。
残り15分
アロンソ+アルピーヌに十分な差をつけていたノリス+マクラーレンが、タイヤ交換。6番手のままで復帰。
残り9分
1. ペレス+レッドブル
2. サインツ+フェラーリ
3. マックス・フェルタッペン
4. シャルル・ルクレール
5. ラッセル+メルセデス
6. ノリス+マクラーレン
7. アロンソ+アルピーヌ
8. ハミルトン+メルセデス
9. オコン+アルピーヌ
10. ボッタス+アルファロメオ
11. フェッテル+アストンマーチン
12. ガスリー+アルファタウリ
13. リカルド+マクラーレン
14. ストロール+アストンマーチン
15. 角田裕毅+アルファタウリ
16. ラティフィ+ウィリアムズ
17. 周冠宇+アルファロメオ
—-以下、リタイア
アルボン+ウィリアムズ
シューマッハ+ハース
マグヌッセン+ハース
残り7分
トップ4がひとかたまりになった。
残り6分
トップ4が、周回遅れに追いついた。
そういえば、雨はきていない。
残り3分
トップ4が周回遅れをかいくぐってゴールを目指している。
ペレスが感激のチームラジオ。「みんなありがとう、やったよ!!」。受け取った国旗を振りながら、パレード・ラップを回った。
ペレスは、優勝の25ポイントを加えて、ランキング3位につけた。
2番手のサインツ
「ペレスのグレイニングは分かっていたけれど、ボクもリヤにグレイニングがあったからね。まぁ、(2位は)しょうがない」
3位のフェルタッペン
「いろいろあったけれど、ここでウェットの経験があまりなかったので、集中力切らせず、チームがいい仕事をしてくれた」
優勝のペレス
「夢が実現しました。ホームに次いで嬉しいのがモナコだから。グレイニングができて大変だった。ここで国の旗を掲げるのが夢でした。大統領選にも出れるよ(笑)」
ペレスは、母国の先輩ペドロ・ロドリゲスのヘルメット・カラーリングを模したモナコスペシャルで夢を実現した。
[STINGER]山口正己