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エリクソンが笑い、ディクソンが泣いた–第106回インディ500決勝

伝統のインディ500は、5月29日に106回目の決勝レースを行ない、F1からインディカーに転身したスウェーデンのマーカス・エリクソンが、ウィニングサークルでインディ恒例の牛乳を頭から浴び、感涙の笑顔を見せた。

最後のドラマは200周レースの残り4周に始まった。赤旗が解除され、この日4度目のリスタートが切られ、総立ちのスタンドの歓声の中で、ホンダ・パワー搭載のエリクソンが、メキシコのパトリシオ・オワードのシボレー・パワーの攻撃をしのぎきった。

先頭にいるとトーを使われて抜かれる可能性が高いインディアナポリス・モーター・スピードウェイのリスタートだが、エリクソンは絶妙に加速のタイミングを決め、オワードを突き放した。

「最高の気分です。チームとハスキー・チョコレートをはじめとするスポンサー、そして素晴しいエンジンを提供してくれたホンダに感謝したい。」とエリクソン。

オワードは、「エリクソンが最後にあんなにスピードを持っているとは思わなかった。チームが完璧にレースを進めてくれていたけれど、最後のスティントだけうまくいかなかった」と唇を噛んだ。

序盤をリードしたポールポジションのアレックス・パロウを、70周目にチームメイトのパスしてレースをコントロールし、10年ぶりの2勝目を引き寄せていたスコット・ディクソンの勝利を阻んだのは、珍しいシフトダウンのタイミング“シフトロック”だった。ピットロードで冷静沈着なはずのディクソは、レース後のインタビューで悔し涙を流した。

佐藤琢磨は、12番手からスタートし、The500を2勝した経験をフル動員して着実に順位を上げ、一時は5位につけていたが、序盤のペースを失って後退。「最後の勝負をかけたセッティングが外れてしまった」と肩を落とした。

佐藤琢磨は、序盤を好調にこなして一時5番手に着けたが、ペースをなくして後退、「原因を見つけなければ」、とコメントした。

エリクソンと同じくF1から転身したロメイン・グロジャンは、トップ10を最高位に周回をこなしていたが、レースが折り返した107周目にクラッシュしてレースを終えた。

2022インディカーシリーズは、“the500”で6戦を消化。次は6月5日に決勝レースを行なうデトロイトGP。ベル・アイランドのストリート・コースの高速バトルが待っている。

【STINGER】
photo by INDYCAR

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