鉄壁レッドブル、ガラスのフェラーリ–F1GP第8戦アゼルバイジャンGP決勝
2022F1GP第8戦アゼルバイジャンGPの決勝レースが12日にアゼルバイジャンの首都バクーのバクー・シティ・サーキットで行なわれ、レッドブルが1-2でチェッカード・フラッグを受けた。
ライバルのフェラーリは、シャルル・ルクレールがスタートでペレスに、その後フェルタッペンに抜かれ、4位を走っていたカルロス・サインツが9周目、ルクレールが20周目に、それぞれエンジン・トラブルでリタイアを喫した。
ちなみに、同じフェラーリ・エンジンを搭載するアルファロメオの二人もリタイア。高速でバンピーな過酷なコース・コンディションで、フェラーリのパワーユニットが全滅した。
また、バンピーな路面で、元々ポーポシング現象に悩まされていたメルセデスのルイス・ハミルトンが、ゴール後にコクピットからなかなか降りられないほど腰を痛めつけられ、40年ほど前に、同じくポーポシングで脊椎を傷めたドライバーが続出した車両規則の問題が、40年ぶりに再燃したレースだった。
それでもハミルトン+メルセデスは、レッドブルの2台とチームメイトのジョージ・ラッセルに次ぐ4番手でゴールしてチャンピオンの貫祿を見せ、ドライバーof the dayが贈られた。
6位にフェッテル+アストンマーチン、7位にアロンソ+アルピーヌとワールドチャンピオンの二人が上手さを見せた。
得意のはずのバクーでもうひとつペースを掴めなかった角田裕毅+アルファタウリは、15番手からスタート、アロンソやハミルトンに伍し、アルピーヌのエスティバン・オコンをズバッと抜きさって7番手まで駒を進めたが、リヤ・ウィングのフラップ左半分が折損して折れ飛ぶトラブルに見舞われ、車両破損で危険を伝えるオレンジボールを提示され、リタイアを喫した。
次の第9戦は、大西洋を渡ったモントリオールを舞台に行なわれるカナダGP。今週末に連戦として行なわれる。
2022F1GP第8戦アゼルバイジャンGP決勝結果
1. フェルタッペン+レッドブル
2. ペレス+レッドブル
3. ラッセル+メルセデス
4. ガスリー+アルファタウリ
5. ハミルトン+メルセデス
6. フェッテル+アストンマーチン
7. アロンソ+アルピーヌ
8. リカルド+マクラーレン
9. ノリス+マクラーレン
10. オコン+アルピーヌ
11. ボッタス+アルファロメオ
12. アルボン+ウィリアムズ
13. 角田裕毅+アルファタウリ
14. ストロール+アストンマーチン
15. シューマッハ+ハース
16. ラティフィ+ウィリアムズ
—-以下、リタイア
マグヌッセン+ハース
周冠宇+アルファロメオ
ルクレール+フェラーリ
サインツ+フェラーリ
[STINGER]山口正己
photo by formula1.com