勝田貴元3位!! ヤリスWRCが1-2-3-4!!
6月26日(日)、ケニアのナイバシャを舞台にデイ4が行なわれた2022WRC第6戦サファリ・ラリーは、ロバンペラ-エバンスに続いて勝田貴元がオジエを抑えて3番手に食い込み、GR YARIS Rally1は1-2-3-4。トヨタにとってサファリ10回目の栄冠、1993年以来、29年ぶりの1-2-3-4フィニッシュとなった。
優勝のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (GR YARIS Rally1 69号車)は今シーズン4勝目。
サファリ・ラリー・ケニアの最終日は、3本のグラベル(未舗装路)ステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。天気は全体的に曇りで、一時的に小雨が降ったが、路面は概ねドライコンディションが保たれた。
デイ2でトップに立ち、デイ3終了時点で総合2位のエバンスに40.3秒差を築いたロバンペラは、デイ4のSS15でベストタイムを記録。タイム差をさらに広げ、52.8秒差で優勝。6戦4勝の圧倒的な強さで、ドライバー選手権のリードを65ポイントに拡大した。
昨年のサファリ・ラリーでは軟らかい砂地の深い轍(わだち)でスタックしてリタイアしたロバンペラは、オープニングのスーパーSSでタイヤとクルマにダメージを負った以外は、安定した速いタイムで、冷静沈着なラリーを展開して伝統のラリーを制した。
エバンスは、デイ3でロバンぺラと首位を争い展開。20秒以内の差を守っていたが、デイ終盤の突然の降雨で、フロントウインドウに泥が付着。視界不良でタイムロスして総合2位に踏み留まり、シーズン2度目のポディウムフィニッシュを果たした。
昨年、このラリーで優勝争いを展開した勝田とオジエは、それぞれ総合3位、総合4位。勝田は昨年大会以上に困難なコンディションの中でクレバーに戦い、小さなトラブルを乗り越え総合3位を獲得。コ・ドライバーのジョンストンにとっては、記念すべきWRC初ポディウム獲得。
一方、オジエはデイ2で首位に立ちながらもタイヤのダメージで総合6位に後退。そこから挽回し、最終のパワーステージでは3番手タイムを記録。総合4位でラリーを終えました。
チームは上位2台が獲得したポイントとオジエのボーナスポイントで、マニュファクチャラー選手権でのリードを62ポイントに拡げた。
サファリ・ラリー・ケニアの結果
1. C.ロバンペラ/J.ハルットゥネン トヨタGRヤリスRally1
2. E.エバンス/S.マーティン トヨタGRヤリスRally1
3. 勝田 貴元/A.・ジョンストン トヨタGRヤリスRally1
4. S.・オジエ/B.ヴェイラス トヨタGRヤリスRally1
5. T.ヌービル/M.ヴィーデガ ヒョンデi20N Rally1
6. C.クレイグ・ブリーン/P.ポール・ネーグル フォードPuma Rally1
7. J.ジョーダン・セルデリディス/F.ミクロッテ フォードPuma Rally1
8. S.ローブ/I.ガルミッシュ フォードPuma Rally1
9. K.カイエタノビッチ/M.シュチェパニャク シュコダFabia Rally2 evo
10. O.ソルベルグ/E.エドモンドソン ヒョンデ i20 N Rally1
WRC次戦は、7月14日から17日にかけて、エストニアで行われる第7戦ラリー・エストニア。2020年に初めてWRCとして開催されたグラベル・ラリーのステージは、ハイスピードだが、道幅が狭くツイスティでテクニカルなセクションも混在。また、全体的に路面が軟らかいため、同じステージを2回目に走行する際には深い轍(わだち)が刻まれることもある。
【STINGER】
photo by GAZOO RACING