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タイヤから見たイギリスGP–カルロス・サインツが、スリリングなシルバーストンで、キャリア初優勝をポールポジションから達成!!

超高速シルバーストンを舞台に、トップ争いだけでなく、随所で手に汗握るバトルが連発し、観客はもちろん、世界中のテレビの視聴者を熱狂させた。

フェラーリのカルロス・サインツが、イギリスGPをポールポジションから初勝利を飾った。アロンソに次ぐ二人目のスペイン人のF1GP勝利はセンセーショナルだったが、これはレースの一部を語るものに過ぎなかった。

◆各ドライバーのタイヤストーリー
レースは、オープニングラップの多重クラッシュで赤旗中断となり、マクラーレンのランド・ノリスとダニエル・リカルド以外の全ドライバーがタイヤ交換を行なって再スタート。

さらに、レース終盤に、オコン+アルピーヌがストレートでマシンを停めたことでセーフティーカーが入り、レッドブルのセルジオ・ペレスは絶好のタイミングを得て、2位に食い込んだ。

反対に、フェラーリのシャルル・ルクレールにとってはセフティカー導入が不利なタイミングとなり、ルクレールは、P Zero ホワイト・ハードタイヤを装着したままステイアウトしか手がなく、セーフティーカー後の再スタート時に、新品の P Zero レッド・ソフトタイヤを装着したサインツ、ペレス、そしてハミルトンにオーバーテイクされ、4位でフィニッシュに甘んじた。

◆コンパウンドの違い
• 3種類のコンパウンドがすべて重要な役割を演じた。スターティンググリッドは、ハード、ソフト、そしてP Zero イエロー・ミディアムタイヤが登場。トップ4が4種類の異なる戦略を選択し、上位から下位まで緊迫した闘いが見られた。
• 中でも、角田裕毅+アルファタウリがスピンしたアルボン+ウィリアムズと接触した際に落としたパーツがアンダーフロアに引っかかって操縦性の不安定の問題を抱えていたレッドブルのマックス・フェルスタッペンと、19番手からポジションをグイグイ上げてきたハースのミック・シューマッハとの間で、最終コーナーまで7位争いが激しく繰り広げられ、シューマッハは、Formula1キャリア初のポイントを獲得した。

☆ハード C1
気温 20°C、路面温度 30°Cの比較的冷涼なコンディション下、ウォームアップが難しい状況で、ハードは優れた耐久性を示し、長いスティント走行を可能にした。一旦作動温度領域に到達すると、ハードタイヤは非常に一貫した性能を示した。
☆ミディアム C2
2周目の再スタート時に大半のドライバーが装着するなど、レースでのメインタイヤとなった。性能と耐久性のバランスに優れたミディアムを使用して、ペレスはレースの半分以上を占める34周を走行。ミディアムは、印象に残るペレスの追い上げの鍵となった。
☆ソフト C3
スタート時、フェルスタッペンはソフトの卓越したスピードを活かして、サインツを抜いてトップに立った。また、終盤のセーフティーカー導入周回後、大半のドライバーが最後のスプリント用にソフトを装着し、ソフトタイヤの本領が発揮された。ハミルトンは、ソフトタイヤでファステストラップを記録し、彼のホームレースでの感動的な表彰台に花を添えた。

マリオ・イゾーラ・ピレリ・モータースポーツ・ディレクター
「近年でも屈指のスリリングなレースが見られました」
「まず、最も重要なこととして、我々一同は、オープニングラップで発生した危険なクラッシュに巻き込まれたドライバーたちが無事であったことに大変安堵しています。F1 の素晴らしい安全基準が証明された出来事でした」
「その後、近年でも屈指のスリリングなレースが見られ、上位から下位まで、数々の闘いが展開され、タイヤ戦略が鍵を握りました。2022年型マシンとタイヤのパッケージがオーバーテイクを促進し、レースを盛り上げているのかと疑問視している人たちに対して、今日のレースがその答えになりました」

【STINGER】
photo by PIRELLI

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F1 最新レースデータ

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F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
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1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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