夏休み明けの3連戦へ–ガスリーと角田のベルギーGP
昨年のべルギーGPは、レース前の土砂降りでスタートが延期され、フォーメーションラップをスタートしたものの、視界確保が困難として、一端中段の後、3時間後に再開、しかし、雨足は弱まらずに赤旗中断となり、リーダーのフェルスタッペンがセフティカーの後ろで必要規定の2周を消化したことで、レースが成立。獲得ポイントが半分になる混乱に陥った。
アルファタウリ・ホンダ勢は、ガスリーが6番手、角田裕毅が15番手からスタート。ガスリーが6位と記録された。
このため、角田裕毅にとって、スパ-フランコルシャンは初めてのレースになる。
昨年のスパはレースが事実上なく、2019年のGP2でガスリーの友人のアントワン・ユベールの悲しいアクシデントを受け、オールージュ・コーナーが改善されたたが、今年はさらにいくつかの変更が加えられている。
ピエール・ガスリー
「初めて行っのギリシャで、友人たちと夏休みを楽しみました。そのあとは、両親と兄弟や従兄弟、姪っこたちが集まって、フランスで家族的な時間を過ごして、その後の数日をスペインで過ごしました。
取り立てて素晴らしいことはなかったけれど、トレーニングをしながらリラックスして家族と一緒にいることができたし、何よりも、十分な休息を得ることができたので、シーズン後半に備えて仕事に戻れます。
休憩前の数レースは、なかなかうまくいかずにポイントがとれなかったので、チームとして望んでいたものではなかったけれど、7月のフランスGPで入れたアップデートで、クルマがよく理解できるようになった。まだ学ぶことはあるけれど、中団グループが非常に接近しているので、連戦で ポイントを獲得できるように、ハードワークを続け、マシンのパフォーマンスを引き出せるように全力を尽くたいです。
スパは大好きなコースのひとつなので楽しみです。休みの間、トレーニングもしたしシミュレーターにも乗っているので、夏休み後にクルマに戻るのが待ちきれない。3連戦をはじめ、シーズン後半への準備も万端です」
角田裕毅
「夏休みは、トレーニングを中心にして、最初の週はオーストリアでスポーツ心理学者の指導も受けたし、素晴らしい夏休みをとることができました。
翌週は、一人の時間を楽しみ、最後の週はファエンツァに戻って、ウェイクボードなどを楽しみながらトレーニングを重ねました。
休みの70%はトレーニングに費やしたと思います。何が大切かわかっているので、夏休みだからといって完全にリセットしたくなかったけれど、休みの間は、電話やレースの話をしなかったのはよかったです。
いくつかのランオフエリアが広げられたスパの新しいレイアウトは、シミュレーターでトライしただけだけれど、興味深いです。変更はそんなに大きくないと思います。
スパはとても好きで、特に中高速コーナーが好き。カレンダーの中でトップ5に入ります。
レースの週末のアプローチは、ここまでのシーズンの半分と変えたくないけれど、後半戦に向けて強いモチベーションを持てていると思います」
STINGER
photo by AlphaTauri