ライブタイムメモ/2022F1GP第22戦/アブダビGP/ヤスマリーナ・サーキット/アブダビ/決勝レース
<16時30分>(日本時間21時30分)
トワイライトに砂漠の中のアラブ首長国連報アブダビは、降水確率1%、気温は週末で最も低い、といっても29℃の灼熱の中でスタートを待っている。
上空は雲ひとつないドピーカン。今日も熱く厳しい闘いを予感させている。
予選は、レッドブル、フェラーリ、メルセデスの3チームがフロント3列に綺麗に並び、マシンとコースの相性のよさを語っている。
アブダビGP予選結果
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ペレス+レッドブル
3. ルクレール+フェラーリ
4. サインツ+フェラーリ
5. ハミルトン+メルセデス
6. ラッセル+メルセデス
7. ノリス+マクラーレン
8. オコン+アルピーヌ
9. フェッテル+アストンマーチン
10. リカルド+マクラーレン
11. アロンソ+アルピーヌ
12. 角田+アルファタウリ
13. シューマッハ+ハース
14. ストロール+アストンマーチン
15. ガンユー+アルファロメオ
16. マグヌッセン+ハース
17. ガスリー+アルファタウリ
18. ボッタス+アルファロメオ
19. アルボン+ウィリアムズ
20. ラティフィ+ウィリアムズ
☆☆ 最終戦の注目ポイントは、すでにチャンピオンは決まっているが、シリーズ2番手以降の争い。拮抗した闘いは、予断を許さない。
F1最後のグランプリを迎えたセバスチャン・フェッテルは、予選9番手を、「最後の全開アタックを楽しんだ。悪くないグリッドだし、思い残すことはない」とコメント。
また、アルピーヌでの最後のレースとなるフェルナンド・アロンソは11番手。得意のスタートでどこまで順位を上げるかも注目しておきたい。
エチハド航空の旅客機とUAE空軍のジェット編隊が、超低空でコース上を飛び、最後のレースを前にしたフェッテルが、19人のドライバー全員に一人一人握手をして周った。
<16時50分>
日が傾き、トワイライトのムードが盛り上がってきた。
予選12番手の角田裕毅は、「入賞目指したい」と悪くない仕上がりでレースに挑む。
☆☆ 今回限りでアルピーヌに移籍するピエール・ガスリーが、レッドブルのヘルムート・マルコと談笑している。来年も頑張れよ、とマルコがエールを贈ったのかもしれない。
<17時00分>
フォーメーションラップが始まった。
<17時03分>
スタート!
各車がほぼグリッド通りに1コーナーを回ったが、ハミルトン+メルセデスがダッシュを決めてルクレール+フェラーリに続く4位番手に上がった。
サインツ+フェラーリの攻めにあってコースを外したハミルトン+メルセデスが縁石で大きくジャンプしたが、元の順位でレースに戻った。
2周目
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ペレス+レッドブル
3. ルクレール+フェラーリ
4. ハミルトン+メルセデス
5. サインツ+フェラーリ
6. ノリス+マクラーレン
7. ラッセル+メルセデス
8. オコン+アルピーヌ
9. フェッテル+アストンマーチン
10. アロンソ+アルピーヌ
11. 角田+アルファタウリ
12. ストロール+アストンマーチン
13. リカルド+マクラーレン
14. シューマッハ+ハース
15. ガンユー+アルファロメオ
16. マグヌッセン+ハース
17. アルボン+ウィリアムズ
18. ガスリー+アルファタウリ
19. ラティフィ+ウィリアムズ
20. ボッタス+アルファロメオ
5周目
一端はハミルトン+メルセデスのインを突いて前に出たサインツが、強引な追い越しで審議対象になりそうだったが、順位を戻すようにチーム無線で伝えられ、ハミルトン+メルセデスに4位を譲った。
5位を行くラッセル+ウィリアムズが、サインツ+フェラーリとハミルトン+メルセデスに追いつき、「ルイスがペースを上げてくれないかな」とチーム無線。そうすれば、DRSを使ってサインツ+フェラーリを抜ける、という想いだったが、サインツ+フェラーリがハミルトン+メルセデスを抜いて前に出て、ラッセル+メルセデスはハミルトン+メルセデスのDRSを使って5位に出た。
10周目
フェッテル+アストンマーチンがオコン+アルピーヌに仕掛ける。直後にアロンソ+アルピーヌが迫り、角田+アルファタウリが接近しているが、その後ろからストロール+アストンマーチンが角田+アルファタウリの背後を狙っている。
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ペレス+レッドブル
3. ルクレール+フェラーリ
4. サインツ+フェラーリ
5. ラッセル+メルセデス
6. ハミルトン+メルセデス
7. ノリス+マクラーレン
8. オコン+アルピーヌ
9. フェッテル+アストンマーチン
10. アロンソ+アルピーヌ
11. 角田+アルファタウリ
12. ストロール+アストンマーチンが
13. リカルド+マクラーレン
14. ガンユー+アルファロメオ
15. アルボン+ウィリアムズ
16. シューマッハ+ハース
17. ガスリー+アルファタウリ
18. マグヌッセン+ハース
19. ボッタス+アルファロメオ
20. ラティフィ+ウィリアムズ
☆☆ フェッテル+アストンマーチンが8番手のオコン+アルピーヌの背後を突ついて、まさにレースを楽しんでいる。
15周目
オコン+アルピーヌと角田+アルファタウリ、続いてガスリー+アルファタウリがピットイン。
16周目
ペレス+レッドブル、ラッセル+メルセデスがピットイン。続々とピットインしてハードタイヤに交換していく。
☆☆ ラッセル+メルセデスにアンセーフリリース。チームの指示ミス。
17周目
フェッテル+アストンマーチン、ペレス+レッドブル、アロンソ+アルピーヌが3台折り重なって周回を重ねていたが、ここでペレス+レッドブルがフェッテル+アストンマーチンを抜いて5位に出た。
サインツ+フェラーリがピットイン。
19周目
ハミルトン+メルセデスがピットイン。メルセデスとしては素早い作業でコースに戻った。
20周目
アロンソ+アルピーヌ、リカルド+マクラーレンがピットイン。それぞれ14番手、18番手でレースに戻った。
フェルスタッペン+レッドブルもピットイン。
☆☆ レッドブルだけ3秒以上かかったが、これは余裕でゆっくり作業した!?
22周目
トップのルクレール+フェラーリがピットイン。サインツ+フェラーリの前の3番手でレースに復帰。
23周目
ひととおりタイヤ交換が終わり、58周のゴールを目指していく。
24周目
角田+アルファタウリがアロンソ+アルピーヌをパスして11番手へ。
アロンソ+アルピーヌがDRSを使って抜き返した。
26周目
フェッテル+アストンマーチンがピットイン。F1最後のピットインになるか!?
27周目
トップ6は、メルセデスのふたりの順位が変わっただけで、スタート時点と変わっていない。
28周目
アロンソ+アルピーヌがピットイン。リタイアを喫した。
フェッテル+アストンマーチンがガスリー+アルファタウリを交わして16番手。
ルクレール+フェラーリがファステストラップ。
29周目
レースの折り返し点。
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ペレス+レッドブル
3. ルクレール+フェラーリ
4. サインツ+フェラーリ
5. ラッセル+メルセデス
6. ハミルトン+メルセデス
7. ノリス+マクラーレン
8. オコン+アルピーヌ
9. ストロール+アストンマーチン
10. 角田+アルファタウリ
11. アルボン+ウィリアムズ
12. ガンユー+アルファロメオ
13. リカルド+マクラーレン
14. シューマッハ+ハース
15. ボッタス+アルファロメオ
16. フェッテル+アストンマーチン
17. ガスリー+アルファタウリ
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. マグヌッセン+ハース
20. アロンソ+アルピーヌ
30周目
フェッテル+アストンマーチンがボッタス+アルファロメオを交わして15番手へ。
34周目
ルクレール+フェラーリとペレス+レッドブルがピットイン。レッドブルは2,4 秒の早業。
36周目
6番手のペレス+レッドブルがファステストラップ。
☆☆ トップはフェルスタッペン+レッドブル。レッドブルが、フェラーリとメルセデスをサンドウィッチする形でレースが進んでいる。
ラティフィ+ウィリアムズとシューマッハ+ハースが接触(?)して揃ってスピン。二人ともレースに戻れた。
☆☆ シューマッハ+ハースがラティフィ+ウィリアムズのインを突いたが、同店も無茶な追い越しだった。
サインツ+フェラーリがピットイン。
同時にピットインしたラッセル+メルセデスは5秒ペナルティを消化した。
42周目
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ルクレール+フェラーリ
3. ハミルトン+メルセデス
4. ペレス+レッドブル
5. サインツ+フェラーリ
6. ノリス+マクラーレン
7. ラッセル+メルセデス
8. オコン+アルピーヌ
9. リカルド+マクラーレン
10. ガンユー+アルファロメオ
11. フェッテル+アストンマーチン
12. ストロール+アストンマーチン
13. ガスリー+アルファタウリ
14. 角田+アルファタウリ
15. アルボン+ウィリアムズ
16. シューマッハ+ハース
17. ボッタス+アルファロメオ
18. マグヌッセン+ハース
19. ラティフィ+ウィリアムズ
・・・・以下、リタイア
20. アロンソ+アルピーヌ
44周目
フェッテル+アストンマーチンがストロール+アストンマーチンを引き連れてガンユー+アルファロメオをパス。フェッテル+アストンマーチンは想定したトップ10入りしている。
45周目
ペレス+レッドブルとハミルトン+メルセデスの3位を争うシーソーゲームにスタンドから歓声が上がった。
46周目
接近戦を続けていたペレス+レッドブルが狙いすましてハミルトン+メルセデスをパスして3番手に上がった。
残り10周
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ルクレール+フェラーリ
3. ペレス+レッドブル
4. ハミルトン+メルセデス
5. サインツ+フェラーリ
6. ラッセル+メルセデス
7. ノリス+マクラーレン
8. オコン+アルピーヌ
9. リカルド+マクラーレン
10. フェッテル+アストンマーチン
11. ストロール+アストンマーチン
12. 角田+アルファタウリ
13. アルボン+ウィリアムズ
14. ガスリー+アルファタウリ
15. シューマッハ+ハース
16. ガンユー+アルファロメオ
17. ボッタス+アルファロメオ
18. マグヌッセン+ハース
58周レースの51周目
トップのフェルスタッペン+レッドブルは30周、2番手のルクレール+フェラーリは28周走ったタイヤ。遅れてピットインしたペレス+レッドブルがジワジワとルクレール+フェラーリとの差を縮めている。残り7周で差は6秒を切った。
53周目
ペレス+レッドブルがルクレール+フェラーリとの差を5秒以内に縮めた。残り5周。
55周目
ルクレール+フェラーリとペレス+レッドブルの差は2秒台に入っている。
ハミルトン+メルセデスのペースがガクンと落ちた!
☆☆ オイル循環の問題か。
ピットでリタイア。
最終ラップ
2-3位の差は2秒を切った。二人は290ポイントと同じポイント。ここでの順位がシリーズ順位に直結する。
追うペレスがかすかにミス。ルクレール+フェラーリにとってありがたい展開。
フェルスタッペン+レッドブルが3年連続優勝。ペレス+レッドブル、ルクレール+フェラーリに僅かに届かず。
チェッカードフラッグに合わせて上空に花火が開き、フェルスタッペン+レッドブルがドーナツターン。2位のルクレール+フェラーリと3位のペレス+レッドブルもタイヤスモークを上げるトリプル・アクセルターンが2022年を締めくくった。
遅れてフェッテル+アストンマーチンもドーナツターンを披露。観客席からの大歓声を受けた。
フェルスタッペン+レッドブルはシーズン16勝目。圧倒的なシーズンを終えた。
最後のグランプリを10位でゴールしたフェッテル+アストンマーチン。
「ポイントも取れたし、思い出に残る最高の週末になった。みなさんにインスピレーションを感じてもらえたら嬉しい。これまでの様々な思い出に感謝しています。寂しくなると思うけれど。15年のキャリアは楽しかったです。声援をいただいたファンのみなさん、改めてありがとうございました」と笑顔でコメントした。
19歳で2005年のGPにデビューしたフェッテル。299戦53勝。チャンピオン4回。ポールポジション57回。
最後のレースは、チーム戦略で1ストップだったが、“(本人が思うように2ストップだったら)もう少しポイントを取れたと思う”゜とやや寂しげな最後のグランプリだった。
2022F1GPrd22アブダビGP結果
1. フェルスタッペン+レッドブル
2. ルクレール+フェラーリ
3. ペレス+レッドブル
4. サインツ+フェラーリ
5. ラッセル+メルセデス
6. ノリス+マクラーレン
7. オコン+アルピーヌ
8. ストロール+アストンマーチン
9. リカルド+マクラーレン
10. フェッテル+アストンマーチン
11. 角田+アルファタウリ
12. ガンユー+アルファロメオ
13. アルボン+ウィリアムズ
14. ガスリー+アルファタウリ
15. ボッタス+アルファロメオ
16. シューマッハ+ハース
17. マグヌッセン+ハース
・・・・以下、リタイア
18. ハミルトン+メルセデス
19. ラティフィ+ウィリアムズ
20. アロンソ+アルピーヌ
2023年開幕戦は3月5日決勝のバーレーンGP。史上最多の24戦が予定されている。
[STINGER]山口正己