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アストンマーチン、世界制覇まで秒読み!?

 

アストンマーチンのチーム・オーナーである大富豪のランス・ストロールは、タイトル獲得まで秒読みに入った。

アストンマーチンが、カナダの大富豪、ローレンス・ストロールのテコ入れで、ついにワールドチャンピオン獲得の最終段階に入った。

野心家のストロールは、2018年にフォースインディアを買い取った。これは、息子のランス・ストロールにシートを“与えた”と解釈されていたが、彼の野望はもっと高いところにあった。

ローレンス・ストロールの目標は、“アストンマーチン・チームをワールドチャンピオンを争うチームに変える”というもの。その計画の次のステップは、当然、トップチームの必須設備の風洞とシミュレーターを含む新工場の建設であることが、1年前に公開された完成予想図で判明していた。

これまで、F1チームのガレージといえば、真っ先に浮かぶのが、2004年に稼働し始めたマクラーレン・テクノロジー・センター。東京ドームの85倍という圧倒的な規模だったが、ストロールがアストンマーチンのために用意したガレージはその1.5倍。敷地面積じたいは、フォースインディアの前身であるジョーダンGP時代と同じだが、設備投資は300億円。

マクラーレン・テクノロジーセンターは400億円と言われたが、1999年のレートを見ると、1ポンドが日本円換算で216円から161円に下がったことで、アストンマーチンが僅差ながらトップに立った。

「これは重要な投資です」、とローレンス・ストロール。「信念をもって、このチームで私の野心を確認するつもりだ」と続けた。

新しいガレージは、東京ドームの13倍のスペースに、設計/製造/マーケティング部門の3つの建物が並び、当然、シミュレーターも常設される。結果として、これまで外注していたパーツは、タイヤを除くすべてがここで製作される。外注と社内製作は、作業効率はもちろん、チーム内のコミュニケーションをスムーズにし、格段の進歩を遂げることは間違いない。

しかし、すぐに頂点に届くほどF1は甘くない。800人の新しい職場となるその巨大な施設と溢れるような予算があっても、規模縮小を強いられるトップチームの中で、この投資が正しかったかどうかの答えは、4~5年待つ必要がある。

さらに、建屋の完成は2023年初頭とされ、夏ごろには風洞が回り始めるのではないかと言われていたが、コロナ禍のために完成が遅れ、次世代F1チームが活躍するまで、もう少し待たなければならなくなっている。

【STINGER】
Photo by ASTONMARTIN F1 TEAM

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