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2023年が楽しみになるこれだけの理由!

いいマシンはある。後は運営。フェラーリを任されたバッサーの手腕やいかに!

2月4日深夜0時、現地時間の18時にバーレーンで始まった2023年F1GP開幕戦のフリー走行1初日には、2023年を楽しみになる要素が山盛りで用意されていた。

◆トップが刻々と変化した!
開幕戦の金曜日は、プログラムの確認が主目的だから、ここでぬか喜びは後で哀しい、と分かったようなことを常套句としている立場なで、ここで喜ぶのは早いすぎるゾ、という冷静な声は無視して、“今年は違う”と言っておきたい。トップタイムを更新したのは、アロンソ+アストンマーチン→ペレス+レッドブル→ストロール+アストンマーチン!→ルクレール+フェラーリ→ストロール+アストンマーチン→アロンソ+アストンマーチンと、4人が入れ代わり立ち代わりトップタイムを更新した。

チームは、アストンマーチンフェラーリレッドブルだ。ここにフルケンブルグ+ハース、ガスリー+アルピーが続き、ハミルトン+メルセデスとノリス+マクラーレンが僅差で追い、去年までの、レッドブル/フェラーリ/メルセデスの“三強”は完全に過去の話になった。

まずは、フリー走行2の結果をおさらいしておこう。

フリー走行2結果 ※ブルーの太字が移籍もしくは新人。
1.アロンソ+アストンマーチン
2.フェルスタッペン+レッドブル
3.ペレス+レッドブル
4.ルクレール+フェラーリ
5.フルケンブルグ+ハース
6.ストロール+アストンマーチン
7.ガスリー+アルピーヌ
8.ハミルトン+メルセデス
9.ノリス+マクラーレン
10.周冠宇+アルファロメオ
11.オコン+アルピーヌ
12.ボッタス+アルファロメオ
13.ラッセル+メルセデス
14.サインツ+フェラーリ
15.ピアストリ+マクラーレン
16.マグヌッセン+ハース
17.アルボン+ウィリアムズ
18.角田+アルファタウリ
19.デ・ブリース+アルファタウリ
20.サージェント+ウィリアムズ

◆フェルナンド・アロンソ+アストンマーチンが速い!
今年アストンマーチンに移籍したアロンソは、間違いなく素晴らしい仕事をしている。7月に42歳の誕生日を迎え、決して若いとはいえないが、2002年から20年以上のF1経験を総動員してシーズンの扉をこじ開けた。運転の巧さはもちろん、セッティング面でアストンマーチンを確実に押し上げ、チームのムードも最高だ。
チームは、代表のローレンス・ストロールが、息子のランスをワールドチャンピオンにする夢を持って近代的なガレージを建設したばかり。夢に向かって、ランス・ストロールもアロンソの“教育”を確実に受け止めて進化している。

◆ストロールの躍進
フリー走行1でアロンソの2番手を追って6番手。テスト前の交通事故で負った左手の傷が完治していないにも関わらず。右コーナーでは、ステアリングの下の部分に掌をひっかけて押し上げる、という変則的な操作を強いられながらの走行だった。精神的にも余裕がなければできない芸当だ。今年の“MJA”(Most Jumpup Award)の最初の候補はストロールで決まり!

◆新チーム2人、出戻り2人、そして新人3人の玉石混淆!
面白いシーズンになる重要な要素は、豊富なバリエーションのドライバーが挙げられる。ドライバーのパーソナリティが際立つ年は間違いなく面白くなる。

まずはチームを移籍したアロンソ、そしてピエール・ガスリーが母国フランスのアルピーヌに移籍したことも大きな話題。ニコ・フルケンブルグが、ハースのシートに納まったのも注目に値する。

そして、角田裕毅のチームメイトとしてガスリーが抜けたアルファタウリのシートに座るニック・デ・ブリース。さらにマクラーレンのオスカー・ピアストリ、ウィリアムズにはローガン・サージェントという目を輝かせた若手が加わって、楽しみを加速している。

◆アルフアロメオからフェラーリへの“刺客”バッサー!
移籍した新人といえば、フェラーリのチーム代表のバッサーを忘れてはいけない。マティア・ビノットに代わってフェラーリを統率するのは、アルファロメオから“栄転”したフレデリック・バッサーだ。空力的にさらに進化したSF-23をどう“運営”するか。バッサーの手腕が試される。

また、バーサーが抜けたアルファロメオには、ウィリアムズからアレキサンダー・ザイドルが移籍。古参チームが、最後尾からの脱出し、タイトル争いに向けた新たな計画がスタートする。

今日の予選と明日の決勝は、いずれもナイト・セッション。どんな結果になるか、目が離せない!
[STINGER]山口正己
Photo by Ferrari

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