上々の出来–アルファタウリF1チームの開幕戦
5日に行なわれた2023F1GP開幕戦バーレーンGPで、アルファタウリの二人は、下位に埋もれたグリッドポジションを取り戻す“いいレース”を戦った。
角田裕毅/レース-11位「レースペースは予想以上に良かったけれど、ポイントを逃したのはとても残念。スタートでウィリアムズにポジションを奪われた彼らのストレートが速いすぎてオーバーテイクができなかったのが決定的でした」
「思った以上に苦戦する中で、タイヤのマネージメントうまくできていたけれど、プッシュはとしてところでタイヤがオーバーヒートして、リアを失なってしまって」
「サウジアラビアからは、中団をコンスタントに戦えるようにするには課題がまだまだあります。高速性能に苦労したので、サウジアラビアは難しいかもしれませんが、チームもボクも、クルマからスピードを引き出してポイントが獲得できると確信しているので、ポジティブに考えています」
ニック・デ・フリース/レース-14位
「レースにはかなり満足している。もちろん、もっと良く
できたはずだし、改善の余地もあるけれど、レースペースはまずまずでした」「しかし、パフォーマンスという点では、レースペースはまずまずだった。VSCでピットインしなかったため、レース中はハードコンパウンドのタイヤで走ることになったけれど、最終的には、この走行距離と経験が今シーズンに役立つと思う」「ここではポイントが取れなかった。次のサウジアラビアはもう少しペースが速いので、中盤はまた違った展開になると思う。まだまだやるべきことがあるのは分かっているけれど、より強いパフォーマンスを発揮するために、必要な改善部分に引き続き注力していきます」
ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)
「ユウキもニックも、今夜はスタートから最後まで素晴らしい仕事をしてくれました。タイヤ・マネージメントもピットウォールへのフィードバックも良く、良いパフォーマンスを発揮してくれました」
「AT04の信頼性が高いのは良いことです。ユウキは最終ポイント圏内を争っており、ニックもしっかりとラップタイムを刻んでいました」
「主な問題はグリップ不足。鍵はエアロ開発なので、ここに焦点を当てますが、ニックを同時にピットインさせなかったことで、この判断がなぜ限界に見えたのか、戦略グループは数字を見て判断する必要があります」
「引き続きエアロ開発の競争は続いており、エアログループと製造グループは、パフォーマンスを前進させるためのアップデートを継続的に提供することに集中していきます」
フランツ・トスト (チーム代表)
「まずは、ワンツーでフィニッシュし、後続を大きく引き離したレッドブル・レーシングの素晴らしいシーズン・スタートを祝福します」
「自分たちのパフォーマンスには満足していません。技術的な面では、クルマが期待するレベルに達していないため、取り組むべきことがたくさんあります。クルマの欠点がどこかはわかっているので、新しいアップグレードで性能を上げる努力をしなければ」
「予選で14番手と19番手を、レースで挽回することができ、2人は良い仕事をしたと言宇部きです。ユキはトップ10入りを目指して懸命にプッシュしたが、残念ながらコンマ数秒の差で果たせませんでした。ニックもレースではよく頑張りました。デビュー戦の彼にとって、レースコンディションでのクルマの特性を学び、できるだけ多くの経験を積むことは重要でした」
【STINGER】
Photo by ALPHATAURI