勝田貴元、WRCrd4クロアチアで総合6位!
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加中の勝田貴元が、4月21日(金)-23日(日)、路面コンディションが頻繁に変化する難関ターマックで名高い2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第4戦クロアチア・ラリーで6位に入賞した。。
クロアチア・ラリーは2021年にWRC初開催、今回で3年目を迎えた。昨年は雨に見舞われたが、今年は比較的コンディションが安定していたものの路面変化の読みが難しく、ライバルがトリッキーな路面に手を焼く中、勝田は競技初日から順調に走行し、トップランナーがパンクやホイール破損で遅れる中で総合5位まで順位を上げたが、午後の最初のステージでスピンを喫し、SS6では濡れた路面で選んだタイヤが裏目に出て総合7位に後退。しかし、一日の最後のSS8では4番手タイムを記録し、総合6位まで順位を挽回した。
デイ2では、オジエ、ロバンペラの過去2年のウィナーたちと4位争いを展開。5、6番手タイムを何度も記録てして健闘したが、6位のままで最終日を迎えた。
デイ3は、ボーナスの選手権ポイントがかかる「パワーステージ」の3ステージ中の2ステージで4番手タイムを記録。最後のパワーステージも4番手タイムでこなしてボーナスの2ポイント獲得。3年連続となる6位を仕留めた。
勝田貴元
「苦しんだ2戦の後に、クリーンな走りでゴールできて良かったです。過去2年間の参戦で難しいコンディションのラリーであることは分かっていました。今年は、天気は悪くなかったけれど、どこでプッシュすべきか、グリップレベルの把握が難しく、ダーティな区間で自信の持続も難しかった」
「日曜日のステージは最もトリッキーでしたが、クルマのセットアップが上手くいって感触がかなり良くなり、3年連続で6位は悪い結果ではありませんが、改善してもっといい結果を出すべく、次のラリー・ポルトガルを楽しみにしています」
ユホ・ハンニネン(TGR WRCチャレンジプログラム・インストラクター)
「貴元にとって難しいシーズンのスタートだったが、ポジティブな結果が出せて良かった。昨年と比べるとトップドライバーとのタイム差はかなり縮まっているのも良いことだったけれど、グリップの変化が多いラリーでもっと自信を持って戦えるように努力する必要がありますが、パワーステージでボーナスの2ポイントを獲得できたので、貴元が常に自信を持って戦えている次のポルトガルに向けて、いい流れと思います」
次のWRC第5戦は、5月11日から14日にかけて、ポルトガル北部のマトジニョスを中心に開催される「ラリー・ポルトガル」。勝田が得意としているグラベル(未舗装路)ラリーで、2021年、2022年と2年連続で総合4位。2022年は経験豊かなベテランのダニ・ソルドと最後まで激しい表彰台争いを展開している。
WRC第4戦クロアチア・ラリー結果
1.エルフィン・エバンス/スコット・マーティン トヨタヤリス・ラリー1 HB 2h50m54.3s
2.オット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ フォードPUMAラリー1 HB +27.0s
3.エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム ヒョンデi20Nラリー1 HB+58.6s
4.カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン トヨタヤリス・ラリー1 HB +1m18.3s
5.セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ トヨヤリス・ラリー1 HB +1m28.0s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン トヨタヤリス・ラリー1 HB +2m22.5s
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Photo by GAZOO RACING