フェルスタッペン、9番グリッドから追い越し祭!–2023F1GP第5戦マイアミGP決勝
マイアミ・インターナショナル・オートドロモで5月7日(日本時間8日)に行なわれた2023F1GP第5戦マイアミGPは、追い越し合戦が頻発する目まぐるしい展開の中で進み、最後の最後にレッドブル2台の先陣争いで締めくくられるマイアミらしい熱いレースだった。
最終ラップにファステトスラップを記録して、真っ先にチェッカードフラッグを受けたフェルスタッペン+レッドブルは、シーズン3勝目、F1GP通算38勝目。予選では不振を囲って9番手グリッドからのスタートを振り払い、追い越し祭の末の勝利だった。
アロンソ+アストンマーチンがまたも3番手。「クルマが凄くいいんだ」と、自ら育ててきたアストンマーチンAMR23の仕上がりを誇るコメントを発した。
角田裕毅+アルファタウリは、安定感を増し、じりじりと追い上げて、最終ラップにボッタス+アルファロメオをパスして11番手。惜しくも入賞を逃したが、ドライバーとしては満点のレースだった。1日も早く、アルファタウリ陣営がより強いクルマを仕上げてくれる日が待たれる。
次のレースは、2週間後、5月26日-28日にオートドロモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ・サーキット)で行なわれるエミリア・ロマーニァGP。アウェイの戦いを終え、本場に戻るヨーロッパ・グランプリを迎え、同じ高速コースでも、市街地からパーマネントサーキットに舞台を移し、パステルカラーのアメリカとは違う、ワインレッドのムードの中で別の戦いが期待される。
[STINGER]山口正己
Photo by Scuderia AlphaTauri