ホンダのF1活動継続で気になる角田とアロンソの2026年
ホンダは24日、2026年からのF1規定変更に合わせてF1活動を再開することを正式に発表した。※詳細別項
会見の中で、ドライバー選択に対するホンダの発言権について、HRCの渡辺康治代表取締役社長は、『GP2エンジン発言』で“遺恨”を残しているフェルナンド・アロンソや、日本人の角田裕毅や岩佐歩について、「ドライバーについての意見は伝えるけれど、チームが決めたことに異論はとむつもりはない」とコメントした。
また、現在アストンマーチンのステアリングを握っているアロンソが、ホンダのPUを搭載したマクラーレンに在籍していた2015年鈴鹿のレース中に、無線で“GP2エンジン”と叫んだことについては、「過去にこだわるのではなく、二度のワールドチャンピオンであり、今年の活躍を見ても非常にレベルの高いドライバーと認識している」と語った。
また、気になる日本人ドライバーの起用については、ドライバー名は挙げなかったが、“ホンダの育成計画のドライバー”として、事実上、角田裕毅や岩佐歩を含む日本人について言及した。
「基本的にドライバー選択は、主体となるチームのアストンマーチンにお任せしている」と明言を避けたが、今シーズン、順調なレースを展開中の角田が、この先もこの調子を継続できれば、白羽の矢が立つ可能性が高いことが、渡辺社長の言葉から見て取れ、2026年までまで時間はあるが、そこに向けて、角田裕毅戦いぶりへの注目がさらに高まった。
[STINGER]山口正己
Photo by Scuderia AlphaTauri