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“F1GP”と“モナコ”を証明したハイレベルな予選

トップと殿。レッドブルの結果が、半野予選を象徴した。

稀に観るスペクタクルなモナコGP予選だった。

5月27日にモナコ湾を囲む狭くリスキーなモナコ・モンテカルロで行なわれた2023F1GP第7戦モナコGPの予選は、気温24℃の過ごしやすい気温とは裏腹に、劇的に熱い戦いを展開。流石モナコ、流石F1GPを証明する見どころ満載の予選だった。

昨年のウィナーであり、6勝の内4戦が公道コースという“ストリート・マイスター”のセルジオ・ペレスが、Q1開始早々、1コーナーで激しくクラッシュして赤旗中断したのを手始めに、波乱の1時間だった。

ペレスの悲劇とは逆に、見事だったのは、最年長41歳のフェルナンド・アロンソ。アストンマーチンを巧みにコントロールし、最速ラップを記録。ドライビングのセンスの高さと巧さを証明したのだが、そのタイムを最後の最後にひっくり返したマックス・フェルスタッペンの果敢な走りも見事だった。

それは単に速かったというレベルではなく、コースのあちこちで壁に当たりまくり、本人もインタビューで苦笑する際どい走りの結果だった。

セクター3は特にスペクタクルだった。プールサイド出口のシケインの脱出区間で壁ギリギリだったが、最終コーナーのラスカスでは、まず、立ち上がりの左のガードレールに当て、最後に切り込む右のガードレールに擦り、加速してゴールラインに向かうコーナーとは言えない緩い右コーナーのコンクリートの壁に右タイヤを擦るというアグレッシブの極限走りの結果だった。

また、フリー走行3でクラッシュして8番手に甘んじていたハミルトン+メルセデスが、Q3の最後に6番手に食い込んで、ミハエル・シューマッハと並ぶ最多チャンピオンの面目を護った気合の走りも素晴らしかった。

3位にルクレール+フェラーリが着けたが、トップ3は、フェルスタッペン、アロンソ、ルクレールと、いずれもモナコの優勝経験者に占められた。

そして、マシンのポテンシャルからQ2止まりと見られていた角田裕毅+アルファタウリがモナコGPで初めてQ3に進出し、9番手グリッドを得たのは上出来中の上出来。日本人ドライバーの存在を一段上の段階に押し上げた。

抜けないコースといわれるモナコだが、明日のレースは雨の予報が出ている。雨なら状況は一変する。スペクタクルな予選は、決勝レースがドラマチックに展開することを予言して、地球の裏側インディアナポリスで行なわれるインディ500と共に、展開が注目されている。

1950年に、シルバーストンに続いてF1GPの舞台として始まったモナコGPは、28日日曜日午後3時(日本時間22時)に69回目の戦いとしてスタートする。

2023F1GP第7戦モナコGP予選結果
1.フェルスタッペン+レッドブル
2.アロンソ+アストンマーチン
3.ルクレール+フェラーリ
4.オコン+アルピーヌ
5.サインツ+フェラーリ
6.ハミルトン+メルセデス
7.ガスリー+アルピーヌ
8.ラッセル+メルセデス
9.角田裕毅+アルファタウリ
10.ノリス+マクラーレン
—-以下Q2ノックアウト
11.デ・ブリース+アルファタウリ
12.ハミルトン+メルセデス
13.ストロール+アストンマーチン
14.ボッタス+アルファロメオ
15.アルボン+ウィリアムズ
—-以下Q1ノックアウト
16.サージェント+ウィリアムズ
17.ママグヌッセン+ハース
18.フルケンブルグ+ハース
19.周冠宇+アルファロメオ
20.ペレス+レッドブル

[STINGER]山口正己
Photo by REDBULL

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F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

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