角田裕毅、シーズンのキーになるスペインGPに集中
ガードレールに囲まれた得意のモナコでポイント圏内を走り、チームと共に順調にレースを進めていた角田裕毅は、雨が降り始めたところからアルファタウリの痛点であるブレーキ不調に見舞われ、“コースに留まっているだけで手一杯”の状況に陥ってズルズルと後退、伝統のレースを15位という不本意な結果でゴールした。
「日曜日のレースでは、雨が降るまで、モナコを本当に楽しめていたけれど、雨が降ってからは酷かった」
「フリー走行からチームもボクも良い仕事ができ、モナコで初めてQ3進出ができて、レースでも、ピットストップのタイミングもよく、順調に進んでいたけれど、雨が降り始めてブレーキのトラブルがひどくなってトップ10に留まることができませんでした」
次のレースは、カタルーニア・サーキットのスペインGP。イモラが洪水で開催見送りになり、本格的なシーズンとなる“ヨーロッパ・ラウンド”に入って初めてのパーマネント・サーキットの戦いになる。
「去年10位でポイントを獲得したバルセロナで、再びリズムに乗りたいと思います。モナコでは、アップデートのヒントになるデータをたくさん採れたけれど、スペインのコースでは、アップデートをどう活用できるか、そして、安定してポイントを取れるのかが明確になると思います」
カタルーニア・サーキットは、F1GP開催コースが要求するすべてのポテンシャルが試されることで知られる。各チームとも、2023バージョンの本格的なアップデイト・パーツが準備され、戦いが本格的になる。
要するに、カタルニアで角田裕毅とアルファタウリのポジションが明確になる。
モナコでポールポジションから2位を得て意気上がるアストンマーチンのアロンソ、そして復調著しいメルセデスのハミルトンと共に、角田裕毅とアルファタウリが気になる。
スペインGPのスケジュールは、6月2日金曜日の13時半(日本時間20時半)に幕を開ける。
【STINGER】
Photo by schooderia ALPHATAURI