歯車がかみ合わなかった角田のオーストリアGP
7月3日にレッドブル・リンクで行なわれた第10戦オーストリアGPの決勝レースで、スクーデリーア・アルファタウリは、苦戦を強いられた。
金曜日の予選で最後尾だったニック・デ・ブリースは、車両保管から車を持ち出してリヤウィングとサスペンションを調整し、マグヌッセン+ハースとともにピットレーンからスタート。一方角田裕毅は、スタートの1コーナーで混乱に巻き込まれ、ターン4を飛び出したことで、フロントウィングに大きなダメージを負って1周目にピットインを強いられ、タイヤの劣化に見舞われて苦しいレースとなった。
「アッラッキーだっのは、我々がニックをタイヤ交換に呼んだのはセフティカーが出る直前の12周目だで、ポジションを大きくゲインできるところだったので残念だった」とレース・ディレクターのジョナサン・エッドルズ。
「セフティカー後、ユウキはアンダーステアに苦しめられて、タイヤの磨耗に手を焼いて後方での戦いを強いられたけれど、総じて我々はペースをつかめずにポイントを取り逃がした。トラックリミットの問題がユウキにのしかかり、彼は15秒のペナルティを課せられて18番手でゴールしたけれど、ニックがグリッドより5ポジション上でチェッカードフラッグを受けたのはよかったです」
チームは、AT04の弱点を補う期待ができるエアロのアップデイトを投入する次のシルバーストンに焦点を合わせて、期待をもってプッシュを続けている。
【STINGER】
Photo by Scuderia AlphaTauri