アルファタウリのシンガポールGP
例年どおり、簡単ではない展開を見せたシンガポールGP。スクーデリア・アルファタウリも、忙しい週末を過ごした。
角田裕毅は、金曜日のロングランで好調な走りを見せていたが、スタート直後にレースを終える残念な結果になった。チームメイトのリアム・ローソンは、ハースの後方でピットウィンドウが開くのを待ち、セーフティカー導のタイミングで、他車同様、ハードコンパウンドのタイヤに交換したが、ヒュルケンブルグの前には出たものの、ピアストリに交わされたが、タイヤマネージメントをうまくこなしつつ、数台のマシン相手にポイント圏内をキープ、果敢な姿勢を見せつつ安定したラップを重ねてF1初ポイントを獲得した。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、暑い週末を以下のように振り返った。
「今回のアップデートのために全力を尽くしてきたファエンツァとビスターの全員が、ファクトリー、現場、そしてドライバーの努力に報いるポイント獲得を喜んだ。忙しい週末だったが、アップデートとエアロパーツから、パフォーマンスを引き出すべく、チーム全員が、次のステップに進むことを楽しみにしている」
リアム・ローソン(9位)
「このレースの準備のためにもう少し経験を積んでおきたかったけれど、チャンスをもらったら両手でつかまなくちゃね。正直それを目指しているし、今日は素晴らしかったよ」
「レースには満足しているし、全力を尽くしてクルマのパフォーマンスを最大限に引き出せたと思う。2週連続で順位を落としてしまったスタートは見直す必要があるね」
「終盤に向けて、トラブルに巻き込まれることなく、クリーンな走りを続けることができた。ペースが上がらず、道具を最大限に活用し、すべてを出し切るのは簡単ではないけれど、9位でゴールして2ポイントを獲得できて本当にうれしい」
角田裕毅(リタイヤ)
「まずはリアムがポイントを獲得したことを祝福したいです。特にシンガポールでのF1初参戦で、よく頑張ってくれたと思います」
「ボクは、ここ2戦はクリーンな週末を過ごせていなくて、特にシンガポールは、大幅なアップデイトを持ち込んでいたのに、とても残念です」
「スタートは良かったけれど、1周目の接触で、サイポードポットを傷め、ラジエーターと冷却システムを損傷してリタイアせざるを得なくて、悔しいし、チェッカードフラッグを受けられなかったのは残念です。パフォーマンスを引き出せなかったし、ポイントを獲得するペースもあったはずなのに、チームには申し訳ないことをしたと思っています」
【STINGER】
Photo by Scuderia AlphaTauri