アルファタウリのカタールGP土曜日
9日に行なわれた2023F1GP第18戦カタールGPの予選は、第12コーナーと第13コーナーのシケインが変更されたため、そのレイアウトをみておくために10分間の慣熟走行が追加される変則的なスケジュールが追加された。
変更の理由は、縁石に乗り上げた際にタイヤへのダメージを避けるために、縁石乗りを減らすために幅が狭くされ、アルファタウリの二人のドライバーだけでなく20人全員が、変更を確認するチャンスを得たが、いずれにしても、トラックリミット違反を犯さずにコースの制限内に留まることがここでの最重要項目になった。
車両パフォーマンス責任者のギヨーム・デゾリューは、「1回目のスプリント・シュートアウトは、多くのトラフィックが発生し、多くのマシンがコース制限を超えたためにラップタイムを抹消されるという激しいものとなっ」と前置きして、いかのようにコメントした。
「リアム(ローソン)は、2回目のスプリント・シュートアウトに進出したが、残念ながら、ユーキ(角田裕毅)は、2周目のタイムが削除され、セッション終了。この2周目には調子を上げていたが、ターン15ではらんでしまい、ボッタス+アルファロメオを抜いて13番手につけるはずだったタイムが抹消されてしまった」
「スプリントレースはリアムにとって長くは続かなかった。ターン1でうまく挽回し、イン側のラインをキープしてポジションを上げ、非常に汚れていた第2コーナーに進入したところで追い風も加わってアウト側にコースオフし、グラベルでストップしてしまった」
「ユーキは、ソフト・コンパウンドよりも持ちの良いミディアム・タイヤでポジティブなもので、2回のセーフティカーでソフトタイヤ勢が最後まで走りきることができた。スプリントの結果はもちろん残念だが、明日のレースに向けて非常に有益なデータを集めることができた。今はさまざまな戦略を見直し、このスリッピーなコースでの波乱のレースを楽しみにしている」
角田裕毅
スプリントシュートアウト:(SQ1)1分26秒926(18位)
スプリントレース:12位
「楽な一日ではなく、いつものスプリント・サタデーでした。SQ1でのトラックリミット違反と無線交信については、チームに謝りたい。スプリント・シュートアウトではパフォーマンスを発揮できなかったので、かなり悔しい。スプリント・レースは、1周目は特に風の影響で難しかったけれど、データを集めてマシンをケアして持ち帰ることに集中した」
「明日に向けて多くのことを学ぶことができ、ポイント圏内からスタートすることができた。コースの限界を掴むのは簡単ではなく、タイヤのマネジメントも難しいと思うけれど、いくつかのデータを手に入れることができたので、明日はそれを最大限に生かしてポイントを獲得したい」
リアム・ローソン
スプリント・シュートアウト:(SQ1)1分26秒202、(SQ2)1分26秒584、順位:14位
スプリントレース:リタイヤ
「今日はSQ1の速さはあったけれど、残念ながら最終ラップでミスをして、縁石に乗りすぎてラップタイムが抹消されてしまい、チームには申し訳ないと思っている。彼らは本当にいい仕事をしてくれて、昨日から大きく前進するために一晩中頑張ってくれた」
「スプリント・レースの1周目、最大の問題は砂のオフラインだった。スタートはコース脇のダーティサイドで悪かったが、その後レーシングラインで1コーナーに進入し、力強いコーナーで順位を上げた。第2コーナーでコースアウトしてしまい、あっという間にリアを失ってしまった。レースで起こったすべてのことを考えれば、今日はポイントを獲得できたかもしれないのに、このミスで台無しになってしまった。クルマは問題なさそうだし、明日に向けて今日のことから学んでいきたい。タイヤのデグラデーションがかなり高かったので、タフで長いレースになると思う」
【STINGER】