2023年を凝縮した最終戦アブダビGP–角田裕毅がドライバーof the dayの殊勲!
2023F1GP最終戦アブダビGPは、シーズンの締めくくりを飾るに相応しい素晴らしいレースだった。
マックス・フェルスタッペン+レッドブルが、シーズン19勝目、F1GP通算54勝目を飾り、2位にルクレール+フェラーリ、3位には、ペレス+レッドブルと最後まで表彰台争いを展開して逃げきったラッセル+メルセデスが入ったが、随所で好バトルが連発したレースで“最もいいレース”を戦ったのは、他でもない角田裕毅だった。
アルファタウリのチーム代表最後のレースとなる舞台で、6番グリッドからスタートした角田は、1台をパスしたスタートから極めて安定した58周を走りきり、チェッカード・フラッグを受けた後に、チーム無線で、最後のレースを終えたフランツ・トスト代表に感謝の無線を届けた。もはや無茶な走りでレースをかき回すのではなく、全体をマネージメントする“大人”になったことを含め、完璧なレースでシーズンを締めくくった。
アロンソ+アストンマーチンやハミルトン+メルセデスとのバトルを勝ち抜いた角田に贈られたドライバーof the dayは、誰からも文句が出ない当然の勲章だった。
2024年F1GPシーズンは、3月2日のバーレーンGPで幕を明け、4月7日に日本GPが第4戦として行なわれる。最も日本が美しい桜の季節を世界に伝える絶好のタイミング。開催が今から待ち遠しい。
[STINGER]山口正己
Photo by formula one/Scuderia AlphaTauri