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野田樹潤スーパーフォーミュラのテスト初日–フィジカルに問題なし

JUJUこと野田樹潤が、予定通り、12月6日から3日からのスケジュールで始まったスーパーフォーミュラ合同テスト&ルーキーテストで、スーパーフォーミュラを初テストした。

父親の元F1ドライバー野田英樹との“師弟関係”も完璧。

「スーパーフォーミュラは初体験で、鈴鹿もほとんど走ったことがなかったので、午前中はマシンの様子を知ることを心がけました。午前中は少しずつタイムを上げて行けましたが、午後はマシンとコースにさらに慣れることが主目的でした」とし、1分41秒台を記録、トップとのは4秒以上の差だったが、まずは想定通りの初日を終えた。

また、こつこつと積み重ねた周回数は81周と全22台参加者中最多だった。

元々の父で元F1ドライバーのある野田英樹監督は、「少なくとも他人に迷惑をかけるレベルではない」との判断から参加を決めたとコメントしたが、終始JUJUのピットでモニターをにらんでデーターを分析、JUJUがピットインの度にアドバイスを送っていた。

130R立ち上がりのLINEが、縁石との距離に余裕が見て取れたが、本人は、「人それぞれにラインがあるので」ときっぱり。初日の81周の走行でも「フィジカル面も問題ない「とコメントしたが、「そう言いながら、3日目に疲れ果ててしまったというのでは格好がつかないので、まずは3日間をクリアーしたいです」と冷静な自己分析だった。

「日本のファンの方の前で久しぶりに走ることができたので、すごく嬉しいですが、鈴鹿はほとんど走っていないし、スーパーフォーミュラも初めてだったので、最初は覚えることがたくさんありました。結果は完璧に満足できるものではないですけど、色々学ぶことができて、明日に向けて目標もできたので、それはすごく良かったなと思います」

「ダウンフォースが大きくて、想像していた以上には攻められると思いました。その感覚を詰めていくのが最初の課題と思います。フィジカル面ではいまのところ問題はありません。」

鈴鹿のコースに対しては、
「特にテクニカルなS字はもっと攻められると思います。問題は把握できているので、明日と明後日で、鈴鹿を理解してマシンの性能を活かして、最後は先輩の方々のタイムに追いつきたいと思います」と前向きに答えた。

2023年はスーパーフォーミュラにフル参戦するのかという質問にも冷静に、「まずはこの3日間をしっかり走りきることだと思います。来年のことは正直なところまだ分かりません。日本の他に、アメリカやヨーロッパの選択肢もあるので、まずは自分を成長させて来年につながればと思います」と答えた。

「これまでは家族との小さなチームだったけれど、今回は、たくさんの人が関わって、最初はちょっと戸惑いましたが、一人一人の方がすごく心配していただき、先輩ドライバーからはも学ぶことがたくさんあってとても楽しい1日でした」と、目を輝かせてポジティブかつ冷静なコメントで初日を締めくくった。

スーパーフォーミュラは、国内の6カ所の限定的なコースを走り込んだ職人の戦いとして知られる。そこに割り込むのは簡単ではなく、それがいわゆる“外人ドライバー”を苦しめるという特徴的なシリーズだ。もちろん、最近でも、リアム・ローソンのように、パッときてサクッと勝てるドライバーもいるが、職人に対して野田樹潤がどんな戦いを見せるのか。まずは3日間のテストの流れに注目だ。

[STINGER]山口正己

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