鈴鹿に夢と期待!–上出来のビザ・キャッシュアップRBのオーストラリアGP
メルボルン郊外のアルバートパークで行なわれた2024F1GP第3戦オーストラリアGP決勝で、角田裕毅がするビザ・キャッシュアップRBは、想定通りのいい週末を消化、次の鈴鹿の日本GPに向けて好感触のレースを行なった。
テクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、「現地のコースサイド、ビスター、ファエンツァでのハードワークが報われて、ポイントを獲得することができた」とレースを振り返った。特に「ユーキは週末を通じて好調で、レースでは成熟した自信に満ちた走りで仕事を終えた」と称賛、ダニエル(リカルド)のウイークエンドは「それほど一筋縄にはいかなかった」としながら、次の鈴鹿に期待をかけ、「謙虚に事態を受け止めて、エンジニアたちとともに懸命にマシンを自分好みに仕上げてきた。結果には表れていないが、進歩の兆しがいくつか見られるので、それを次に生かしていけると期待している」
「開幕から3戦を振り返って、全体的にはマシンをしっかりと理解できていると感じており、次の段階が楽しみだ。しかし、中盤戦は非常にタイトなので、ひとつひとつのアップデートを大切にし、今回のような週末を実行して、この堅実な結果を積み重ねていくことに集中したい」と鈴鹿を楽しみなものにした。
チーム代表のローラン・メキエスも、「今日の結果は非常にポジティブだ。ユーキは速くてコントロールのいいレースを展開し、中団グループのトップで今季初ポイントを獲得した。彼はウイークを通じて、コースをはずれることなく冷静さと決断力でセッションごとに速さを増していった」と絶賛。「12番手までばんかいしたダニエルも好調なペースを見せ、後方スタートでなければ、ポイント獲得も可能だったはず。チームはとても良いパフォーマンスを見せてくれた」とチームの働きを絶賛した。
角田 祐毅(レース順位 8位)
「ようやくトップ10フィニッシュができました!」
「週末を通してとても安定していたし、マシンのフィーリングもすぐに良くなって、チームにとってもボクにとっても、次のレースに向けて自信を持つことが重要ですが、クリーンなレースをするのは簡単なことのように聞こえて、実はここ2戦はフラストレーションが溜まっていました」
「チームは素晴らしい仕事をしてくれたし、レースごとに大きく進歩しているのがわかまりす。昨年のメルボルンと今年のメルボルンでのマシンの差は印象的でした。クルマに費やした作業量は膨大でしたが、その成果は間違いなく出ています」
「正直なところ、他のチームがかなりペースを上げてきたので、レースはそれほど簡単ではなかったけれど、自分たちのパフォーマンスとチャンスを最大限に生かすことができてとてもうれしいし、最終的にジョージ(クラッシュしたメルセデスのラッセル)が無事だったと聞いて安心しました」
「この週末を通して、特にこの結果は次の日本へ向けて素晴らしいものだし、少なくとも日本のファンには希望を与えることができたと思います。これ待て鈴鹿でポイントを獲得したことはないけれど、マシンは良さそうなので、うまくいくといいと思います」
「毎週自分をリセットしてきたし、昨年とは違ってクルマはとても安定しています。ボク自身は、これまでのレースから学んで、チームのために何ができるかに集中するだけです。今は分析してリセットし、日本で再びプッシュしたいです」
ダニエル・リカルド(12位)
「レースで最大限の力を出そうとしたし、いいスティントもいくつかあった。多くのドライバーがボクと同じように早めにピットインしたけれど、最後尾からのスタートだったから、何かを試す必要があった。ハードコンパウンドの第1スティントでは、ヴァーチャセフティカーの影響ですぐにグレイニングが発生してしまって、少しタイムロスしてしまった」
「ブルーフラッグが出るまでは1分21秒台前半で走ることができたけれど、コーナーによってはスピードが足りないと感じることもあって、レース中、いくつかのポイントをマークしたので、データを収集するのに役立ったと思うし、マシンを理解し続けるのに役立つだろう。もちろん、もっといい週末を送りたかったし、シーズンをスタートさせたかった。しかし、パニックになることはない」
「ボクたちは上を見据えて協力し合っている。マシン自体は昨年とあまり変わっていないように感じる。その点では自信があるし、すべてを変える必要はないと思っている」
【STINGER】
Photo by Visa Cash App RB