フェラーリvsトヨタ、フェラーリに軍配!–第92回ルマン24時間

トヨタの追撃を振り切って2連覇を達成したフェラーリ499P。
1923年に始まり、今年で第二次世界大戦などによる休止を挟んで92回目を迎えた世界三大レースの一戦『ルマン24時間』が、16日16時(日本時間23時)にゴールし、トヨタGR010HBの7号車(小林可夢偉/ニック・デフリース/ホセ-マリア・ロペス)の猛追を振り切ったフェラーリ499Pが優勝した。
フェラーリは昨年24時間に58年ぶり復帰して総合優勝を飾った余勢を駆る2連覇。311周して優勝したゼッケン50のフェラーリ499Pは、小林可夢偉組のトヨタGR010に14秒余りで逃げきったが、ゴール時点で燃料(HB)が残り4%という際どい勝利だった。
2位にトヨタを挟んで3位もフェラーリ。4位と6位にポルシェ、5位にトヨタが入り、序盤にトップを快走したキャディラックが7位に続いた。
9位までが同周回と、24時間レースとしては極めて拮抗した結果だった。
トヨタ・ガズー・レーシングのチーム代表&7号車のドライバーとして参加した小林可夢偉は、「悔しいです。あと一歩足らなかった」と唇を噛んだ。
小林可夢偉は続けて、「チーム全員がよく闘って、去年のリベンジとはならなかったけれど、思い切ってレースができた。もうちょっとできたんじゃないかという悔しさもありますが、来年を目指します。来年も今回同様の応援をよろしくお願いします」と悔しさを押す笑顔でコメントした。
◆第92回ルマン24時間レーストップ10
1.フェラーリ499P A.フォコ/M.モリーナ/N.ニールセン 311周
2.トヨタGR010HB J-M.ロペス/小林可夢偉/N.DE.フリース +14.221秒
3.フェラーリ499P A.P.グイディ/J.カラド/A.ジョビナッツィ 311周
4.ポルシェ963 K.エストーレ/A.ロッテラー/L.ファントール 311周
5.トヨタGR010HB S.ブエミ/B.ハートレイ/平川亮 311周
6.ポルシェ963 M.キャンベル M.クリステンセン/F.マコヴィッキー 311周
7.キャデラックVシリーズ E.バンバー/A.リン/A.パロウ 311周
8.ポルシェ963 W.スティーブンス/N.ナトー/C.アイロット 311周
9.ポルシェ963 O.ラスムッセン/P.ハンソン/J.バトン 311周
10.ランボルギーニSC63 M.ボルトロッティ/D.クビアト/E.モルタラ 309周
【STINGER】
Photo by FERRARI