角田、期待を高める安定のスピード!–メキシコGP初日
2024F1GP第20戦メキシコGPの初日に2回のフリー走行が25日、標高2240mのメキシコシティのエルマノス・ロドリゲス・サーキットで行なわれた。
高地というだけでなく、路面が汚れてグリップが低いコースで、前戦のアメリカGPのスプリント形式からいつものスケジュール・パターンに戻った初日だったが、フリー走行2は、来シーズン用のタイヤテストを含む1時間半で行なわれた。
フリー走行1では、以下の5人のニューカマーが走行のチャンスを与えられ、それぞれのシートが与えられた。※交代ドライバーはピットで“見物”。
◆アンドレア・キミ・アントネッリ→ハミルトン+メルセデスのシート
◆オリバー・ベアマン→ルクレール+フェラーリのシート
◆パトリシオ・オワード→ノリス+マクラーレンのシート
◆フィリッペ・ドゥルゴビッチ→アロンソ+アストンマーチンのシート
◆ロベルト・シュワルツマン→周冠宇+キック・ザウバーのシート
一方で、2001年にデビューしたフェルナンド・アロンソ(アストン・マーチン)が、400戦目のF1を迎えた。アロンソは43歳だが、まだまだトップクラスのスピードを持っており、“あと2年は走る”とコメントしている。
厳しいコンディションの中で、合計2時間半の走行で赤旗が3回出された。会場のオートドロモ・リカルド・ロドリゲスは、高地で空気が薄いためにダウンフォースが効かず、そもそもグリップが低いコース。特にフリー走行1はコースの汚れが激しかったことでさらにグリップが下がるコンディションで2回の赤旗が出された。
最速タイムを記録していたアルボン+ウィリアムズがバリアに激しくクラッシュして提示された。
アルボンは無事だが、マシンは、当たった左側にかなりのダメージ。
アルボン+ウィリアムズがコース立ち上がりでコントロールを失ってアウト側をスロー走行していたルクレール+フェラーリのステアリングを委ねられていたベアマンの左後輪に接触して提示された。
もう一回はラッセル+メルセデスの単独クラッシュだったが、フリー走行2の都合本日三度目の赤旗も、同じラッセル+メルセデスだった。いずれもかなり激しくマシンが破損した。
ラッセルは、フリー走行1,2とも最速の名手。にもかかわらずの一連のクラッシュは、標高2240mというメキシコシティの高い標高の厳しいコンディションが小さくない要因と考えられる。
その状況の中で光ったのは、ビザ・キャッシュアップRBの角田裕毅。フリー走行1、2とも3番手。安定したスピードを見せた。
明日の土曜日は、フリー走行3と予選が行なわれ、日曜日の午後3時(日本時間翌27日午前5時)に決勝レースがスタートする。
残るは5戦。明日はフリー走行と予選が行なわれ、日曜日の15時(日本時間翌27日午前3時)に決勝レースが行なわれる。
フリー走行2結果
1.サインツ+フェラーリ 1分17秒699
2.ピアストリ+マクラーレン +0.178
3.角田裕毅+ビザ・キャッシュアップRB +0.179
4.ルクレール+フェラーリ +0.188
5.ノリス+マクラーレン +0.249
6.マグヌッセン+ハース +0.540
7.ハミルトン+メルセデス +0.580
8.ボッタス+キック・ザウバー +0.652
9.ペレス+レッドブル +0.693
10.ローソン+アルファタウリ +0.861
11.アロンソ+アストンマーチン +0.880
12.フルケンブルグ+ハース +0.922
13.オコン+アルピーヌ +0.957
14.ストロール+アストンマーチン +1.191
15.コラピント+ウィリアムズ +1.209
16.ガスリー+アルピーヌ +1.243
17.周冠宇+キック・ザウバー +1.281
18.ラッセル+メルセデス +0.342
—-以下ノータイム
フェルスタッペン+レッドブル
アルボン+ウィリアムズ
【STINGER】
Photo by Visa Cash App RB