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『コラピント』には期待しかない!–未来のチャンピオン間違いなし!?

母国のレジェンドであるカルロス・ロイテマンと同じカラーリングのヘルメット。

ウィリアムズのフランコ・コラピント。久々の逸材登場がF1GPを面白くしている。メキシコGPでは、アロンソ+アストンマーチンとのバトルが話題になったのは記憶に新しい。

◆レースが巧い
そのコラピントは、今シーズンの第16戦イタリアGPでウィリアムズからF1にデビュー、以後の5戦ですっかりF1の顔のひとりになった。アルゼンチン生まれの21歳。その5戦の戦績は以下の通りだ。

☆第16戦イタリアGP 予選18位–決勝12位
☆第17戦アゼクバイジャンGP 予選9位位–決勝8位
☆第18戦シンガポールGP 予選12位–決勝11位
☆第19戦アメリカGP 予選17位–決勝10位
☆第20戦メキシコGP 予選16位–決勝11位

すべて、予選ポジションより上でゴールしている。これは、レースの巧さの証明だ。

◆悲壮感のないセナ
そして、コラピントのコメントは、いちいち気が利いているが、そこで感じるのは、セナに似ている、ということだ。動画を見ていると、瞬間瞬間に、セナを思い出させる表情を見せる。コラピントは、“悲壮感のないセナ”、といえばいいだろうか。

1994年サンマリノGPで亡くなったセナは、陰のある悲しい表情をする人だった。コラピントにはそれがないうしかし、セナ同様によく喋る。これは、理詰めで頭がいい証でもある。頭のよさは、優れたF1ドライバーの必須条件だ。

◆明晰な頭脳
レースの巧さは頭のよさに比例する。最近で言っても、ファンジオもブラバムも、スチュワートもフィティパルディも、ラウダもプロストも、シューマッハもアロンソも、そしてハミルトンも頭脳明晰。ハントとロズベルグとマンセルは若干異論が出るかもしれないが、いずれにしても、いい運転のためには明晰な頭脳が必須だ。コラピントは、その意味でもトップクラス。そういう視線で彼のインタビューをみるとさらにF1が楽しくなる?

◆アルゼンチン出身のヘルメット

母国のレジェンド、カルロス・ロイテマン。コラピントのヘルメットはこのカラーリングを踏襲している。

もうひとつ、コラピントがアルゼンチン出身ということ。アルゼンチンは、言わずと知れた初代F1GPのチャンピオンであるJ-M.ファンジオを思い出す。聡明で冷静なドライバーとして、アルゼンチンのペロン大統領の“特命”を受けてF1GPに挑戦し、1950年にデビューして3勝、1951年にチャンピオン、1954年から1957年まで4年連続を合わせて5度の世界チャンピオンを奪った逸材。そうした歴史を持つアルゼンチンは、だからコラピントに期待を寄せている。

そしてコラピントのヘルメットのカラーリングは、アルゼンチンといえば、ブラバムやウィリアムズ、ロータス、フェラーリで活躍したカルロス・ロイテマンを思い出すが、コラピントンのヘルメットはロイテマンのヘルメットを踏襲したカラーリング。アルゼンチン人に限らず、オールドファンの琴線をくすぐらずにはおかない。

フランコ・コラピント。覚えておきたい名前だが、どこかの国の裏金とは別の意味でF1GPは契約の世界。2025年も継続して逸材にシートが与えられることを祈りつつ、まずは来シーズンの開幕を待ちたい。

【STINGER】
Photo by PIRELLI MOTORSPORTS

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