27日のフェッテル＋フェラーリのクラッシュ映像
27日の合同テスト6日目に起きたフェッテル＋フェラーリのクラッシュのビデオが、Formulaone.comに公開された。
左-右とターンする高速のS字区間の右コーナーに切り込んだフェラーリSF90は、姿勢を乱してコースを外れ、コーナーアウト側のバリアに激突している。F1マシンの安全性の高さに加え、バリアが安全性の高いテックプロだったこともあり、セバスチャン･フェッテルは無傷で済んだが、マシンは大破し、この日の走行は40周したその段階で終了した。
フェッテルは、昨日の会見で、「マシンの左側に違和感を感じてコントロールできない状況になった」とコメントしていたが、左コーナーを回るフェラーリSF90のフロントがガクンと落ち、フロントウィングが路面にすれて火花が散っている。映像をよく観察すると、タイヤがホイールか外れているのが見て取れることから、ホイールのリム割れた可能性が高い。
今シーズンのマシンは、ダウンフォースが増えたことで、ラップタイムが短縮されているが、走行タイムからもコーナリングスピードが高くなっていることが分かるが、その分、マシン各部にかかるストレスが大きくなっており、全体の剛性アップが必要になることがここでも確認された。
大きなダウンフォースを受けるウィング類のステーや、各パーツ、そしてタイヤやそれを支えるホイールの対荷重性能は、この試練によって、さらに高いものになることが期待されている。
［STINGER］山口正己
photo by FERRARI
video by Formulaone.com
