ポイント2倍はファンタスティックなアイデア? — QUESTIONS FROM THE FLOOR/質疑応答
状況が変れば意見も都合よく変わる?
木曜日恒例のドライバー記者会見でおこなわれる質疑応答の抜粋。引き続き、次の6名が参加。
ケヴィン・マグヌッセン(マクラーレン)
パストール・マルドナド(ロータス)
フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)
エイドリアン・スーティル(ザウバー)
ジャン-エリック・ヴェルニュ(トロロッソ)
マッサは同郷の後輩ナッセ、ロズベルグは当初嫌っていたポイント2倍のシステムに助けられそうな現状、スーティルはザウバーとの現状をそれぞれ語った。
Q.エイドリアン、あなたは非常にフラストレーションを感じているでしょう。この好ましくない状況について、あなたの気分をもう少し説明していただけますか?
スーティル:そうだね、フラストレーションは感じてないし、これはF1では長い間よくあることだったからね。ちょっと違う問題だけど。現時点で言えるのはそれだけだよ。僕はレースを楽しみにしてる。それだけだよ。
Q.ニコ、私たちはこのブラジルでタイトル争いが終わらないことはわかっています。アブダビに最後のチャンスが残っていることは、精神的に大きいですか?
ロズベルグ:それは、確かにすばらしいことだよ。今年、僕にはタイトルを手にするチャンスがあるってことはすばらしい。それはいいことだね。それに、僕は満足してる。ファンにとって、最後の最後までエキサイティングになりそうだからね。確かにそれは僕を楽観的にさせてくれてるよ。
Q.エイドリアン、あなたは(ザウバーと)2年契約を結んでいたハズですが、それはたった1年だったようです。これはザウバーと話し合わなければならない事柄でしょうか?
スーティル:間違いなくイエスだね。確かに話さないといけないことがある。彼らは二人のドライバーを発表したけど、だからと言って、それは(発表された)ドライバーが走れるってことを意味してるわけじゃないし、チームが走らせるってことを意味してるわけでもない。だから先週から今週で変ったことはないよ。ただ発表があっただけで、もちろん僕の状況については、解決するためにいくつか話し合わないといけないと思うけどね。
Q.ニコ、今年の初め、あなたはポイント2倍についてかなり辛らつに批判していましたよね、あなたはこのシステムを気に入っていませんでした。
ロズベルグ:(質問を遮って)今は違うよ、本当にファンタスティックなアイデアだよね(笑)
Q.はい(笑)それで、先週末も好きではないと話していましたが、あなたにとってポジティブな面も見えてきました。ポイント2倍のおかげでチャンピオンシップを制した場合、一部の意見にあったように、それはどこか虚しい勝利になるかもしれません。あなたはそのような意見にどう答えますか?
ロズベルグ:答えないよ。みんなそれぞれ自分の意見を持つことはできるし、このスポーツで最後の重要なのはポイントだよね。もちろん、だれが(タイトルに)値するかについて討論するのは自由だよ。
Q.フェリペ、フェリペ・ナッセが来年ザウバーで走ることが発表されました。あなたは彼のことをよく知っていますね。彼はあなたのチームのサード・ドライバーでした。彼はザウバーに何をもたらし、ドライバーとしての彼をどう評価していますか?
マッサ:そうだね、彼のことを思うとうれしいよ。ブラジルにとってはもう一人ブラジル人ドライバーを走らせることはすばらしいことだと思う。僕らはシーズンを通してチームで一緒に仕事をしてきたし、かなり親しい仲なんだ。彼はGP2で闘ってて、確か彼の3年目のGP2だったと思うけど、彼の番が巡ってきた。彼にとってF1で闘うチャンスだよ。彼にチャンスが来たのはうれしいし、これが彼にとってベストなチャンスであって欲しいね。一人だけじゃなくて、二人でブラジルの国旗を(ポディウムで)掲げたいし、彼にとってベスト(な選択)であってほしいね。確かにザウバーにとって、今はすばらしい状況ではない。来年に向けて、彼のチームがどうなってるのかわからないし、どんなマシンで、それがどれだけコンペティティブなのかもわからない。彼らは危機的状況にちょっと苦しんでるみたいだから、それはそこにいる人にとっていいことじゃない。とにかく、彼にとってベストってことと、彼がいいスタートを切って、いい経験を積んで、たった数年じゃなくて、F1に長く留まって欲しいね。
【翻訳:STINGER】
Photo by MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team