マクラーレン、2台とも最後尾スタートに加えドライブスルー・ペナルティに
マクラーレンは、2人ともに25グリッド降格となり、明日は最後尾スタート+ドライブスルー・ペナルティという難しい状況に。
マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンはともに25グリッド降格ペナルティを受け、明日のオーストリアGP決勝は最後尾からスタートすることになった。
19日(金)のフリー走行1で、パワーユニットを構成する要素をいくつか交換したアロンソはその時点で20グリッド降格のペナルティを受けていたが、土曜日のフリー走行3でギヤボックスを交換したことで5グリッド降格ペナルティが追加された。
パワーユニット構成要素はドライバー当たりの年間使用上限が4つとなっていることから、5つ目のユニットを使用するごとに5グリッド降格ペナルティが追加される。
アロンソが受けるグリッド降格ペナルティの内容は次の通り。
■5基目のエンジン:10グリッド※1
■5つ目のターボ・チャージャー:5グリッド
■5つ目のMGU-H:5グリッド
■6戦使用前にギヤボックスを交換:5グリッド
合計:25グリッド降格ペナルティ
※1初めて5つ目のパワーユニット構成要素を投入したため、この項目のみ10グリッド分。
また、チームメイトのバトンは金曜日を終えた段階でターボ・チャージャー、MGU-H、エンジン、MGU-Kを交換したため、合計25グリッド降格ペナルティとなった。
バトンが受けるグリッド降格ペナルティの内容は次の通り。
■6つ目のターボ・チャージャー:10グリッド※2
■6つ目のMGU-H:5グリッド
■5基目のエンジン:5グリッド
■5つ目のMGU-K: 5グリッド
合計:25グリッド降格ペナルティ
※2初めて6つ目のパワーユニット構成要素を投入したため、この項目のみ10グリッド分。
また、予選でどのグリッドに着いても25グリッド降格処分をすべて消化することができないため、代わりに未消化分のグリッド数に応じてレース中にペナルティを消化しなければならない。
未消化分の降格グリッドに対して加算されるタイムの条件は次の通り。
・1〜5グリッド分:レースのタイムに5秒加算
・6〜10グリッド分:レースのタイムに10秒加算
・11〜20グリッド分:ドライブスルー・ペナルティ
アロンソは予選15位、バトンは予選17位で両者とも未消化グリッドは11以上となり、明日の決勝はアロンソが19番グリッドから、バトンは20番グリッドの最後尾スタートに加え、両者ともレース中にドライブスルー・ペナルティを消化しなければならない。
予選後にマクラーレンが発表したリリースによると、アロンソはドライブスルー・ペナルティ、バトンは10秒ストップ&ゴー・ペナルティとしてそれぞれレース序盤にペナルティを消化すると説明している。
また、予選を8番手でフィニッシュしたインフィニティ・レッドブル・レーシングのダニール・クビアトは、今回初めて5つ目のエンジンを投入したために10グリッド降格ペナルティとなり、15番グリッドからスタートする。同じくレッドブルのダニエル・リカルドも今回初めて5つ目のエンジンを投入したために、予選14位から10グリッド降格ペナルティで18番手グリッドからのスタートとなる。
降格グリッド数をすべて消化したクビアトに対し、リカルドはすべてのグリッドを消化できなかったため、レース後のタイムに5秒加算される。
【STINGER】
Photo by McLaren Honda/LAT Photographic