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ウィリアムズ、来た!! 【バーレーン・テスト2日目トピックス】

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バーレーンF1合同テストは、2日目を迎えた。

ベストラップは、マクラーレンの”新入り”ケビン・マグヌッセン。1995年に英田サーキット(現岡山国際サーキット)で行なわれたパシフィックGPでF1デビュー、予選12位からスタートし、10位でゴールしたヤン・マグヌッセンの息子。父親にそっくりなのは、人相風体だけではなく、果敢なドライビング・スタイルも父親譲り。父親のヤンは、翌1996年にスチュワートGPからフルシーズン・デビューするも、さしたる結果を残せずにF1を去ったが、息子のケビンは、その分を取り戻せるポテンシャルの持ち主として、マクラーレンが高く評価している逸材。

◆周回数
しかし、ここでも[STINGER]は、タイムではなく周回数が重要と見る。昨日に引続いて、周回数の多い順に並べると、結果は以下のようになる。

1.  ボッタス+ウィリアムズ 1:37.328 / 116周
2.  アロンソ+フェラーリ 1:36.516 / 96周
3.  ロズベルグ+メルセデス 1:36.965 / 84周
4.  小林可夢偉+ケータハム 1:39.855 / 65周
5.  フルケンベルグ+フォースインディア 1:36.445  / 59周
6.  フェッテル+レッドブル 1:40.340 / 58周
7.  ヴェルニュ+トロロッソ 1:40.609 / 58周
8.  グティエレス+ザウバー 1:40.717 / 55周
9.  マグヌッセン+マクラーレン 1:34.910 / 45周
10. グロジャン+ロータス1:41.670 / 18周
11. チルトン+マルシア 1:42.511 / 17周

◆ウィリアムズ
140220vbts002.jpg注目は、ウィリアムズが、ブッチギリの116周を周回していることだ。100周を越えているのはウィリアムズだけ。昨日はトラブルに見舞われ、僅か5周しか走れなかった。初日を担当したェリペ・マッサは、”なんとか取り戻したい”と言っていたが、そのコメントが、希望的観測ではなくて現実になった。今年、好調のメルセデス・エンジンの供給を受けることで一躍注目が高まるウィリアムズ。勢力図にこれまでとは違う景色が見える。

◆フェラーリ
140221TP-1.jpg昨日の午前中に、白煙を吹き上げ、周回数が短かったフェラーリ。しかし、今日は、その分を取り返して、フェルナンド・アロンソがウィリアムズに続く98周をこなした。タイム的にも1分36秒台の3番手。 

アロンソが記録した1分36秒台周辺は比較的タイムが集中している。同じ1分36秒秒の中に、メルセデスのロズベルグもいる。テストのタイムは、それぞれ異なるプログラムを進めていることから比較は意味がない、というのが正しい判断だが、見方を変えると、比較に意味が出ることもある。フェラーリもメルセデスも、周回数もこなしていることから、このタイムは、ほぼ、ポテンシャルの証明といってよさそうだ。

◆メルセデス
相変わらずメルセデス・エンジンが好調だ。ニコ・ロズベルグは、午前中に2回コース上に立ち往生しながら、結果としては、4番手の周回数をこなして、底力のあることを証明した。

◆ケータハム
140221TP-2.jpg大注目は、ケータハムだ。小林可夢偉がステアリングを握って2日目を担当した。

途中、トラブルで何度も走行を止められたが、それでも可夢偉は、68周を走行。この周回数は、全チーム中の4番手に当たる。

今回のテスト会場であるバーレーン・インターナショナル・サーキットのタイムを見ると、去年のバーレーンGPのポール・ポジションは、ロズベルグ+メルセデスの1分32秒台。ケータハムは、36秒台で4秒差、今回は5秒さがあるが、”感触は悪くない”とも。

※文中に、ケータハムとトップタイムの差に誤りがありましたので、一部文章を修正しました。

◆レッドブル
逆が言えるのがレッドブルだ。ルノー・エンジンの冷却問題もあるようだが、エイドリアン・ニューウェイが、高いテクノロジーを注入したマシンを送り込んでいるのではないか。4年連続チャンピオンなら、手堅いマシンではなく、もっと冒険したくなる。ただし、その調教が整えば、コンサバなマシンは追いつけなくなる。

とはいえ、フェッテルは、”問題を解決するのは簡単ではない”と漏らしている。

[STINGER]山口正己
Photos by
LAT Photographic (ボッタス/FW36)
FOTO STUDIO COLOMBO (アロンソ/F14 T)
Caterham F1 Team (可夢偉)
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